「後味は良くないが学びがある」ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ phoenix1さんの映画レビュー(感想・評価)
後味は良くないが学びがある
マクドナルドは創業が1940年、創業地はカリフォルニア、創業者はマクドナルド兄弟。兄弟は、職人気質で品質にこだわりながら高効率の生産システムを独自に開発していた。1954年そこにシェーカーの営業で訪れた企業家レイ・クロック(当時52歳)がこの生産システムに眼をつけフランチャイズ化を提案する。兄弟は事業の拡張には消極的だったが、レイは半ば強引に米国全土へとフランチャイズを進めていく。兄弟とは次第に確執を強めていくが、1961年、ついに、半ば強引ともいえる形で『マクドナルド』のブランド名を含めるすべての経営権を兄弟から奪い取るように買い取る。
創業者ではないが、現在の『マクドナルド』を事業として大成功に導いたレイの起業物語だ。映画では、事業譲渡の経緯がレイの私生活(不在がちな結婚生活~離婚~略奪再婚)と重なり、いくらかヒール的にも描かれているが、自由主義(資本主義)経済の勝者の裏側を多少の皮肉を込めて表現している。
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