夜明け告げるルーのうたのレビュー・感想・評価
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ボーイミーツマーメイド 話は読めるんだけど、音楽とからまって素敵な...
ボーイミーツマーメイド
話は読めるんだけど、音楽とからまって素敵な話になってる。
ルーが可愛くて愛おしくて、だから最後は切ないけど、切なさを後に残さない感じがいい。
エンドロールで、やっぱ斉藤和義すごいと再認識。
主題歌サイコー
主人公、海役下田翔大さんの『歌うたいのバラッド』が最高に良かったです!2番も聴きたいくらいでした。
絵は可愛いし湯浅監督っぽい独特の構図が好きでしたが、ストーリー面はいまいち腑に落ちない箇所がいくつか…
ルーとおじいちゃんはどこへ行ったんでしょう…?
湯浅アニメにしか出来ない作品
ストーリーは非常にシンプルで、ありきたりといっても良い
話で、プロットとして、主人公であるカイやその周囲の人物が変わっていく過程を巧く描いているわけではない。
しかし、にもかかわらず、僕は後半涙がポロポロ流れて仕方ない。アニメーションとして、動くキャラクター達が、セリフや展開などなくとも、圧倒的な説得力をもって、劇中感情を訴えてくる。
湯浅監督作品はアバンギャルド、マニアックと称されることが多いと思いますが、実質は子供でも分かる根源的な感動体験を追及したものと思っています。その点、この作品のテーマでもある音楽の楽しみ方にも似るものと思う。
ストーリーのシンプルさに安心しつつ、絵が動くって楽しい!という楽しさを全力で楽しんでほしいとおもいます。
奇跡の”メジャー”感あふれる湯浅アニメの総決算
どういうことか、これは!! 奇跡のメジャー感にドキドキする、湯浅正明の渾身の傑作の誕生だ。人魚の"ルー"がメチャクチャかわいい。初のオリジナル長編作にして湯浅アニメの総決算である。
つい先月、「夜は短し恋せよ乙女」が公開されたばかりで、同作は星野源人気で注目されて、森見登美彦ワールドとの相性は認めるものの、個人的には60~70年代の貧乏大学生ノリが苦手だ。「四畳半神話大系」をはじめ、やはり湯浅アニメは、マニアックなファンにこそ支持される風変わりな作風というイメージは避けられないと思っていた。
湯浅アニメは、独特のスピード感あふれる場面展開。原色を多用したカラフルな配色。デフォルメされ、観る者の遠近感が倒錯する異常なパース。リアルな描写があるかと思いきや、突如として抽象的なアウトライン線画のシンプルアニメになる意外性。それらの組み合わせが独特である。
今回はそこにポップな打ち込み音楽を絡ませ、大衆化された人魚キャラクターの"ルー"が弾けて踊る。ノベライズ版があるが、原作ではなく、あくまでもオリジナルアニメ。人間の少年×人魚の少女の出逢いは、オーソドックスな”ボーイ‣ミーツ・ガール”で、”素材的には、多くが宮崎駿の「崖の上のポニョ」(2008)の影響下にあるといえるが、それを超えて完全に湯浅調になっているのが好感。
太陽に当たると燃えてしまうというヴァンパイア設定の人魚。そこに"日除け"となる、自然条件や地形、アイテムが活躍する。面白いのは、人魚イヌの"ワンギョ"。まるで赤塚不二夫の"ウナギイヌ"をモチーフにしたかのようなキャラクター。
子供から大人までひろく楽しめる作品。昨年のアニメの当たり年は、今年も続くのだろうか。
(2017/5/19 /TOHOシネマズ日本橋/ビスタ)
優しいけどちょっと寂しい泣ける映画です。
小説を読んでから、初日に観にいきました。
主要なキャラが皆、頼りないところも、ちょっとカッコ悪い所も、優しい所も、誰よりカッコイイ所も見せてくれるので、もうこれは他人事ではない…と強く感情移入をして百面相して観てきました。
小説も最後の方は泣きっぱなしで読んだのですが、声を上げて泣きそうになるのをこらえて鑑賞しました。
最初に何も知らずに映像と楽しむのも絶対楽しますが、映画では心情があまり語られずに表情の変化とかのみなので、小説を読了後の鑑賞もキャラクターの感情の確認が出来て凄く楽しめると思います。
年齢性別問わず楽しめる作品です。
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