劇場公開日 2017年5月19日

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「ボーイ・ミーツ・ガールと音楽と日の当たる場所」夜明け告げるルーのうた オカマ声ちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ボーイ・ミーツ・ガールと音楽と日の当たる場所

2017年5月26日
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ベースは、漁業と傘しか産業の無い田舎に東京から引っ越してきた少年が、これまた鬱々とした日々を送る友達と事件を切っ掛けに成長し、家族の絆を深める物語。
よくある設定に湯浅政明監督のテイストが加わり、少しレトロでキラキラしたキャラクターが動き回る。

前回の『夜は短し歩けよ乙女』にゲッソリしたので、今回はどうだろ?とビクビクしながら見たけど期待以上だった!
ダンスのシーンも何か懐かしくてキュンキュンしたし、音楽との組み合わせもピッタリ!
所々、普通の中学生にこんな演奏できないだろ?と思うけど、ファンタジーアニメにそんな突っ込みは野暮。
この手の作品には騙される作法も必要なのだ。
そうじゃなかったらファンタジーなんて見ていられない。
本当に見てよかったと思うけど、だからと言って手放しに人に勧められないのがこの監督の難しいところ。

私の中で湯浅監督と堤幸彦監督、クドカンはハマったときとハマらなかったときの差が凄い。
ハマったときは「この人、本当に天才だわ!」って思うけどハマらなかったときは「いっそのこと殺せ」と思うくらい地獄の上映時間を過ごす。
今回もレビューがそれを語っている。
「まぁまぁ」みたいな中庸が無い。

『夜明けを告げるルーのうた』は、私は本当に面白かったと思うけど、迷ってる人には「とりあえず見ないことにゃわからん」としか言えない。
「出来る事ならお金捨てたくないです」と言う人は、自分と感性が近いレビュアーさんを見つけて、その人が「つまらない」とあったら見ない方が良いです。
何人かお気に入りのレビュアーさんがいて同数だったら?
知らん。

オカマ声ちゃん