「なんとなく業界の裏事情が…」泥棒役者 いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
なんとなく業界の裏事情が…
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ゲスの勘ぐりだと自覚してるし、実際制作している人達は純粋に良いモノを撮りたいと思っていると思う。それに、大なり小なり芸能界の力関係というものが全ての作品には働いてるなんてのは当然だ。今更思春期の妄想なんて訴えるつもりはない。
だが、今作品、どうしてもそれが透けてみえるのが、正直興ざめなのである。元々、劇芝居の作品を映画化するという流れは、そのキャスト変更に於いて、如実に表面化してしまう。主人公役が脇役になるのならば、いっそ全てのキャストを替えた方が良かったのではないかとさえ思う。そうすれば、その鼻につく『力学』を認識せずに済むからだ。
芝居も未見なので比較することはできないが、テンポ感の鈍重さは今作品に表われているのだろうと想像する。台詞回しももっと滑舌がないと生きてこない。ストーリー展開自体はスピーディーなので観ていてストレスフルなのだが、全体的にももう少しオーバーリアクションがあればもっと劇的になるのだと思う。
何だか、ダメだしばかりで恐縮なのだが、これだと劇場で観なくても、DVDが出ればレンタルでもいいんじゃねの箱に入れられてしまうのではとお節介ながら苦言をいわせてもらいます。
シチュエーションコメディの未来は大丈夫なのだろうか?・・・
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