劇場公開日 2018年2月16日

「一見の価値あり」グレイテスト・ショーマン CBさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5一見の価値あり

2018年4月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

2021/1/29 IMAXで再鑑賞!
うわ、楽しい! IMAXの大画面、大音響が、みごとにぴったり。すごくいい。この上なくいい!!
ミュージカルって、IMAXと相性いいんだな。

しかしIMAX、最高なんだけれど、とにかく疲れる。特に予告編。大迫力のエッセンスが詰まっている上に大音量シーンの連続だから、予告編見終わるともうヘトヘト。これから本編なのに…

とは言え、特別料金で一律1,600円だと思うので、かなりお得だと思います!!!
ということで、皆さんも近くでやっていれば、是非この機会に「グレイテスト・ショーマン」IMAX版、鑑賞ください!

そして今回観てだいぶ感想が変わったので、あらためてレビューすることにしました。

オープニングから微笑まずにはいられない軽快な出だし。映画って、最高!
歌声を背景にすると、普通の映像もホントに印象的に見える。序盤、少年少女の「ミリオンドリームス」の歌声を背景に、一気に説明する主人公の少年時代、青年時代。快適!
サーカスが成功するまではとんとん拍子だが、都合がよいこともミュージカルには大切だし、リズムに乗ったまま、快適に観られる。

フリークス達を集めた主人公が成功するわけだが、集まってきたフリークスたちは、「生きよう、輝こう、元の世界にはもう戻れない」と歌う。
実際にこんなミュージカル仕立てにできたら、観ている方は面白いだろうな。

「頂点は、下がるしかない場所」という言葉を強烈に認識させる展開。主人公を持ち上げたフリークス達が、もう主人公は以前のように自分達と付き合わないと知った時に流れるのは、「This is it」!
そう、この物語はバーナムの映画のように見えているが、実はフリークスと呼ばれる彼ら皆の映画なのだ。「値しないものなどない。私にも愛される資格がある」圧巻の歌、そして映画を象徴する歌詞「マイプレイス(居場所)」!!

エンドロールで流れるバーナムの言葉「もっとも崇高な芸術とは、人を幸せにすることだ」が、心に残る。

2018/3/21のレビュー----------------
楽しかった。一気見の妙というか、勢いで、ひと息で見せる映画だった。
ミュージカル仕立てのよいところは、それほど演技が深くなくても、大いなる喜び、深い悲しみやとめどない喪失感といったものを音楽と踊りで表現し切れる点だと思う。そういう点でうまくいった映画。
芸術でなくても人を楽しませることが大切。いや、最後に出るように、最高の芸術とは、観た人を幸せにすることか。
ありそうなストーリーだし、どうみても「すごい映画」とは思えないが、少なくとも観た私は幸せになりました。映画って、そういうものでいいんじゃないかな。特にミュージカルって、そうなのかも。

おまけ1:フリークマンショーっぽくはなかったです
おまけ2:「ララランド」のチームが・・と聞いていたが、音楽担当だけだったんだね

2018/12/6 追記
本作は、記録的大ヒットとなり、周囲の評価も「ララランド」よりも正直なところ高かった。
「This is it」という楽曲の効果も大きかったと思う。耳に残る曲だ。

2021/01/29追記
こちらが王道のミュージカル映画であり、「ララランド」は、純粋に "映画" なんだろうな。「ララランド」を観た後で、この映画に対しても "ミュージカル" でなく、"映画" 的な価値を要求し過ぎてしまっていたようだ。それによって、この映画の価値を見損なっていたことに、反省。

CB
ひでちゃぴんさんのコメント
2024年10月10日

CBさん、共感&コメントをありがとうございます!今、映画館で体感できて本当にうれしかったです。タイミングがあえば、もう一度観ようと思います。

ひでちゃぴん
Don-chanさんのコメント
2024年8月31日

CBさん、いつもコメントどうもありがとうございます。
現在はAmazon Prime Video(アマプラ)とHuluで配信されています。
私は大きいスクリーンで視聴するときはアマプラが多いです。

Don-chan
TSさんのコメント
2024年7月21日

>こちらが王道のミュージカル映画であり、「ララランド」は、純粋に "映画" なんだろうな。

同感です。ラ・ラ・ランドは「ミュージカル映画」という触れ込みだったので、もっとミュージカルに振った方が・・・と思いました。
この作品は、正しく「ミュージカル映画」だったと思います。

TS
pipiさんのコメント
2023年5月10日

CBさ〜ん♪
コメントありがとうございます。
これだけ大絶賛されてる本作に否定的レビュー書いちゃったから、ちょっとドキドキしていたのでコメ下さってホッと安堵しましたー。

引っかかっちゃったのは
「深くない演技」も「ありがちなストーリー」も監督の「確信犯」なんじゃないかな?と思ってなんです。
監督がバーナムや当時の時代背景について詳しく調べていないはずがないし、それにも関わらずこーゆー構成にしたのは「観客をナメてる」んじゃないかなー?と思ってしまって、、。

例えばアクション映画なら、5分に1回見応えのあるアクションが入れば観客は楽しめる。
この映画は、それを「歌とダンス」で意図的に盛り込んでいる。

今の若者たちには想像もつかないほどの差別意識が常識として蔓延していた中で、フリークス呼ばわりされた彼らを現在のLGBTQと同次元で語れるはずがないのに、同一視での美談を語るのは偽善ですよね。

「こうすれば観客は喜ぶはず」という小手先のテクニックを駆使した映画、そう感じてしまって高評価出来ませんでした。
でも、そのテクニックってある意味「上手い映画」ではあるんですよねぇ。
上手いだけに、倫理面でモヤッとしてしまいました(苦笑)

pipi