レッド・スパローのレビュー・感想・評価
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ロシアナショナリズム?
ロシア民謡「ともしび」の日本語訳詞に「祖国の灯よ」という一節がある。物悲しい旋律で歌われるこの曲に、ロシア人の祖国に対する思いみたいなものを感じていたが、ソ連時代に作られたこの曲は、短調のメロディに愛国の詞を乗せたプロパガンダだったのかもしれないと思うようにもなった。
あるいは、ソ連の時代を経験したロシア人にとって「祖国」という言葉は、すべての大義名分が集約するという意味で日本人にとっての「天皇陛下万歳」に等しいのかもしれない。
本作品では主人公が「祖国」や「愛国者」という言葉を何度も口にする。それは自分の身を守るために上辺を取り繕う言葉でもあり、相手を推し量る質問でもある。そこから本作品が、ロシア人にとって「祖国」や「愛国心」が精神構造の重要な基点になっているであろうという世界観によって作られた映画であることが読み取れる。
しかし本当のところはわからない。ロシア人にも愛国者もいればそうでない人もいるだろう。本作品に出てくるロシア人は皆、大義名分だけの愛国者に見えたが、それは日本人の私から見た偏見かもしれない。
という訳で、ロシアを主な舞台としたハリウッド映画なので更にややこしさが増している。どこまでが駆け引きでどこからが本音なのか、映画を見終わっても少しよくわからないところがあった。ディテールの整合性を曖昧にしているようにも見える。
オスカー女優ジェニファー・ローレンスは、私生活の動画流出などものともしない精神力で鉄面皮の女性を最後まで演じきった。見事である。
ストーリーはというと、面白いのか面白くないのかよくわからないが、嘘か本当かわからないのでどんな場面も目が離せない。ラストも痛快というほどでもなく、どこに見処があるのかよくわからなかった。
思っていたよりエンタメ要素は多い
ロシアが舞台ということでもっと重く閉そく感のあるイメージでしたが、思っていたよりはポップな印象でした。
スパイ映画っぽいハラハラするシーンや、わかりやすい噛ませ役も一人、二人出てくるので、重苦しくなりすぎずに楽しめました。
ストーリーも二転三転して面白い。
それに最後もしっかりスカッとさせてくれる。
ただ色仕掛けで闘うだけの女スパイ映画と思いきや、実際よく見ると彼女が色仕掛けを切り札として使う事はなく、もっと上手な仕掛け方を常にしてくる。
そんなところは流石にかっこいい。
ただアメリカのロシア嫌いのバイアスがかかり過ぎてるのが、少し鼻に着きました。
明らかに風刺なラストシーン含め、一貫して「ロシアは恐い、アメリカは優しい」という一方的なテーマが感じられた。残虐な拷問シーンもそのためかと思えてくる。
週刊オヤジ雑誌みたいな映画
スパイはつらいよ
良い味している脇役達
ビバ!「おそロシア」な映画
なんだかすごい話が複雑だし、スパイのスパイがスパイしてーって感じでえっ?えっ?どゆこと?って、、ついていくのに必死でした(笑)
個人的な問題ですが、おじさん俳優たちの名前が頭に入ってないので「名前言われてもどの人のことなのかしら!」うわぁぁぁぁ
まあでも、二重スパイものってドラマ「エイリアス」「ジ・アメリカンズ」やその他映画でも何作品も見てきたので、だいたいの流れは理解しながら「ああ!そうなの!」って思いながら見ることはできました。
もう一度見たいです。
いろいろ伏線がありそうだし。
感想は「おそロシア」
素晴らしい心理戦
非の打ち所がない完璧な作品。複雑だが計算し尽くされている脚本には舌を巻く。キャストの演技だけでも十分に引き込まれる。
まず素晴らしいのは、スパイ映画の代表格007シリーズでのカジノロワイヤルの拷問シーンを超える痛々しさの拷問シーンがあるところ。カジノロワイヤルも演出によっては笑えるようにさえなってた拷問だが見ているものの股間をうずうずさせるようなキツさがこちらまで伝わってきて印象的だった。本作でも拷問シーンがあるのだが、なぜかそういうシーンがあると「スパイ映画を見ているなあ」という気分になる。
そして脚本が本当に凄い!見ている側が感情を移入して楽しむのではなく、その場にいるような緊張感と困惑を味わえる。主人公を含め、誰を信じればいいのかわからないとき、一見混乱しそうだが実は最高の楽しさがあった。その時の興奮は今までにはないものだった。それはやはりジョエルエドガートンとジェニファーローレンスの演技力の賜物であるとも思う。
満点、星5でもいい映画なのだが、個人的に期待していたいわゆるかっこいいアクションがなかったので少しだけ減点。でも完璧な映画でした!ぜひ!
身体を売りにするのも冷戦も過去のもの
んーこれは個人的にちょっと無理な感じだったなぁ
ボリショイバレエ団のプリンシパル ドミニカがケガをしして退団、
叔父の勧めによりロシアのスパイになるべく教育される…
昨年から始まったMeToo運動のムーブメントの中で、ハリウッドを中心に
「女性たちが強制的に身体を利用される時代は終わりました」
と宣言して
「ワンダーウーマン」や「アトミック・ブロンド」などの映画がヒロインたちの新しい時代を切り開いた中で、
この映画は「時代に逆行している」ように感じた
しかし、それらの運動はこの映画が撮影された後のこと
だから、たとえ主人公のドミニカが「女スパイとして、あまりにも古いステレオタイプ過ぎる」としても、仕方がないとしよう。
けれど、現代の世の中で、アメリカのスパイが命がけでロシアから欲しい情報っていうのは、一体何なのか。
ロシアの中心に近づいたら、テロの情報でも得られるのか。
むしろ、アメリカはロシアと裏で繋がっているのが問題視されているのではないのか
スパローの教育係であるシャーロット・ランプリングのセリフに
「冷戦はまだ終わってない」というセリフがあるけれど
それは、この映画を作るための言い訳にしか聞こえず、あまりにも説得力がない
もう冷戦は終わり、女性たちが身体を売りにする時代は終わったのに、いつまでも、過去のステレオタイプに引きずられてる印象があった
それに、ドミニカのママはあまりにも貧しい生活をしているけど、最近のロシアの人たちは、海外に行くのは自由だし、もっと良い暮らしをしていると思う
いまどき、フロッピーディスクとか馬鹿にしすぎじゃないかなー
むしろ、フロッピーが入るPCがすごいわ(笑)
これ、設定を70年代にしてくれれば、もっと説得力があったのかも
全てにおいて、現代を舞台にしてるから、不満になっちゃうんだと思う
ジェニファー・ローレンスを楽しむ映画!「アトミックブロンド」(Atomic Blonde)の ジェニファー・ローレンス版!
ジェニファー・ローレンスを楽しむ映画!「アトミックブロンド」(Atomic Blonde)の
ジェニファー・ローレンス版!
Movix堺で映画「レッド・スパロー」( Red Sparrow)を見た。
スパローとは雀のこと。
赤い雀とは東側のスパイのこと。
スパイ(諜報)の映画だが、わかりやすく言うなら、
シャーリーズ・セロンが主演した「アトミックブロンド」(Atomic Blonde)の
ジェニファー・ローレンス版と言えばぴったりだろうか。
監督のフランシス・ローレンスはハンガー・ゲームでジェニファー・ローレンスと長くつきあいがある。
作品を見た身としては息がぴったり合った組み合わせと言える。
他に知ってる役者はジェレミー・アイアンズとシャーロット・ランプリングだけ。
どちらもロシア側の人物として出演している。
ジェニファー・ローレンスの叔父として出演している人物は
プーチンさんにそっくりで驚いた。名前は知らない。
ストーリーは、ジェニファー・ローレンスがロシア人スパイとして、米国のダブルエージェントとされるモグラを探し出すためにウイーンで諜報活動につく。
終盤でモグラが誰なのかを知ったジェニファー・ローレンスの決断と運命は?
この映画はジェニファー・ローレンスを楽しむ映画なので細かいストーリーや描写は気にしないでいいと個人的には思う。
ジェニファー・ローレンスのスタイリッシュな一面と暴力シーンなどバイオレンスな場面のバランスがちょうどいい。性的な、セクシーな描写もいくつかある。
映倫区分はR15+。
性的(セクシー)な場面と暴力シーンが少なくないからだと思う。
上映時間は140分。
長いが眠くなるようなシーンはない。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
痛いシーンがてんこ盛り!!!
典型的なロシア
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