レッド・スパローのレビュー・感想・評価
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一人勝ち
困惑が楽しい!
ロシアのスパイの話しなのだ。
だが、皆さま英語で話しは進む。
ロシアなのに英語?という違和感をずーっと抱えながら観るのだが、ラストまで観て得心がいった。これはアメリカの映画なのだ。
二重スパイさながらに、物語中盤以降「彼女の属性はどちらなんだ?」とドラマの仕掛けを一生懸命紐解こうとするのだが、最後まで分からない。
アメリカとロシアが彼女1人に振り回されてるような感じだ。
最終的に彼女はアメリカに寝返り、かつ復讐を遂げ、ロシアの諜報機関において盤石の後ろ盾を手にし、アメリカの庇護を勝ち取るという、途方もない勝利を収める。
ボディアクションがほぼ無いっていう点も女性スパイっていうポジションに説得力を加えてくれた。
彼女が描いた策略はかなり初期の段階から仕込まれていて…もう驚く程に早いのだが。
誰が内通者であるかはさておき、コイツをスケープゴートにすると決めてかかったかかのようだった。恐ろしいまでの知略!
彼女がCIAと交渉する過程も面白い。
CIAのエージェントにも彼女の正体はバレていて、彼女も彼がエージェントだと知っている。お互いの腹の探り合いも面白いのだが、とにかく内情をバラしまくる。
まずは信頼を勝ち取るためなのだが…双方の裏側を知っている観客的には、綱渡りの真ん中でかち合ってるような危うさがある。
見応えというか、吸引力が半端ない。
結論としてはアメリカ側の大勝利なわけだ。
元々の内通者に加え、新たなスパイをロシアの中枢に送り込む事に成功する。
面白いと思うのは、実はこれ以降の妄想で…物語とは全く関係ないのだが。
「スパロー」という組織は全くのフィクションであったとしても、それに似つかわしい組織がロシアにあったとしたら…?
そして、公にならずとも似たようなケースが両国の間に起こっていたとしたら…?
この物語は事実無根として発表されてはいるが、事実に基づくストーリーだとしたら?
水面下で続く冷戦の一端を垣間見たような気にもなり、全世界的に発信できる映画という媒体に隠されたメッセージ、もしくは忠告を空想してしまう。情報戦略でも、アメリカは一枚も二枚も上手なんですよ、と。
そんな空想を彷彿させてしまう程、良く出来た作品であった。
スパイはつらいよ
かっこいいスパイ映画が大好き。
スパイは万能。
何があっても絶対切り抜けられる。
ではそんなスパイになるためにはどんな訓練を強いられている?
病気の母を抱えて、生活の保証が無くなり、退路を絶たれた故、スパイになった場合は?
今現在も某国でこんなことが行われてるのではないかとゾッとする。
最初から感情がない人間なんてほんのわずか。
人を欺ける人間になるための訓練は、非人道的なのだと実感。
強靭な女性の物語
スパイものではありますが、ロシア内の裏切り者・モグラ探しの諜報戦というよりも、スパイに仕立てられた女性が知恵と肉体を駆使していかに生き抜いてゆくかという物語で、主人公を演じるジェニファー・ローレンスの美しくかつ激しい演技も素晴らしく、最後まで飽きることなく楽しめました。
スパイミステリーやアクションを期待すると、イマイチかも知れませんが。
ラストの展開からは、悪意や権力に翻弄され虐げられた主人公の復讐劇とも感じました。
主人公を陥れ支配しようとするサディストの叔父の結末は、正直スカッとしました。
この叔父の風貌をロシアの首相に似せているのは、ブラックユーモアでしょうか。
やはりアメリカ映画の為か、ロシアが悪でアメリカが自由を尊重する正義の国、CIA側は人情があるという感じの描写で、アメリカを美化してるのでは?と思ってしまいましたが。
遺体にある妙な傷は何だ?と思っていたら、その拷問器具か!、などと、拷問描写も印象的でした。
事務員風の女性が淡々と拷問する場面は、「裏切りのサーカス」を思い出しました。
良い味している脇役達
主役よりもむしろ、プーチン臭出しているスールーナツ、渋々のジェレミーアイアンズ、(名前が分からないけど)狂気の殺し屋が良い演技してる。裏切りのサーカスのように、スパイ映画の良し悪しは脇役で決まる。
彼らの他の出演作でも見てみようっと。
え?何?なんなん?
ややこしいワ!
モグラはあいつやろ て予想してたら、
何?何?わからん!わからん?
…終わった。
後でゆっくり考えてみた…
んー
一歩先を行く て事は
全部あーなるて計算ずくやったて事?
…スパロー恐るべし。
もっかい見なアカンかな?
おもしろかった て事?
ジェニファーローレンスは好き。
ビバ!「おそロシア」な映画
なんだかすごい話が複雑だし、スパイのスパイがスパイしてーって感じでえっ?えっ?どゆこと?って、、ついていくのに必死でした(笑)
個人的な問題ですが、おじさん俳優たちの名前が頭に入ってないので「名前言われてもどの人のことなのかしら!」うわぁぁぁぁ
まあでも、二重スパイものってドラマ「エイリアス」「ジ・アメリカンズ」やその他映画でも何作品も見てきたので、だいたいの流れは理解しながら「ああ!そうなの!」って思いながら見ることはできました。
もう一度見たいです。
いろいろ伏線がありそうだし。
感想は「おそロシア」
素晴らしい心理戦
非の打ち所がない完璧な作品。複雑だが計算し尽くされている脚本には舌を巻く。キャストの演技だけでも十分に引き込まれる。
まず素晴らしいのは、スパイ映画の代表格007シリーズでのカジノロワイヤルの拷問シーンを超える痛々しさの拷問シーンがあるところ。カジノロワイヤルも演出によっては笑えるようにさえなってた拷問だが見ているものの股間をうずうずさせるようなキツさがこちらまで伝わってきて印象的だった。本作でも拷問シーンがあるのだが、なぜかそういうシーンがあると「スパイ映画を見ているなあ」という気分になる。
そして脚本が本当に凄い!見ている側が感情を移入して楽しむのではなく、その場にいるような緊張感と困惑を味わえる。主人公を含め、誰を信じればいいのかわからないとき、一見混乱しそうだが実は最高の楽しさがあった。その時の興奮は今までにはないものだった。それはやはりジョエルエドガートンとジェニファーローレンスの演技力の賜物であるとも思う。
満点、星5でもいい映画なのだが、個人的に期待していたいわゆるかっこいいアクションがなかったので少しだけ減点。でも完璧な映画でした!ぜひ!
身体を売りにするのも冷戦も過去のもの
んーこれは個人的にちょっと無理な感じだったなぁ
ボリショイバレエ団のプリンシパル ドミニカがケガをしして退団、
叔父の勧めによりロシアのスパイになるべく教育される…
昨年から始まったMeToo運動のムーブメントの中で、ハリウッドを中心に
「女性たちが強制的に身体を利用される時代は終わりました」
と宣言して
「ワンダーウーマン」や「アトミック・ブロンド」などの映画がヒロインたちの新しい時代を切り開いた中で、
この映画は「時代に逆行している」ように感じた
しかし、それらの運動はこの映画が撮影された後のこと
だから、たとえ主人公のドミニカが「女スパイとして、あまりにも古いステレオタイプ過ぎる」としても、仕方がないとしよう。
けれど、現代の世の中で、アメリカのスパイが命がけでロシアから欲しい情報っていうのは、一体何なのか。
ロシアの中心に近づいたら、テロの情報でも得られるのか。
むしろ、アメリカはロシアと裏で繋がっているのが問題視されているのではないのか
スパローの教育係であるシャーロット・ランプリングのセリフに
「冷戦はまだ終わってない」というセリフがあるけれど
それは、この映画を作るための言い訳にしか聞こえず、あまりにも説得力がない
もう冷戦は終わり、女性たちが身体を売りにする時代は終わったのに、いつまでも、過去のステレオタイプに引きずられてる印象があった
それに、ドミニカのママはあまりにも貧しい生活をしているけど、最近のロシアの人たちは、海外に行くのは自由だし、もっと良い暮らしをしていると思う
いまどき、フロッピーディスクとか馬鹿にしすぎじゃないかなー
むしろ、フロッピーが入るPCがすごいわ(笑)
これ、設定を70年代にしてくれれば、もっと説得力があったのかも
全てにおいて、現代を舞台にしてるから、不満になっちゃうんだと思う
おもしろかった
とにかくジェニファー・ローレンス見たさに鑑賞。
期待に違わず、ジェニファー・ローレンスちゃんに釘付けであっと言う間の140分でした。
とは言え彼女の魅力だけでなく、破綻のない脚本や脇の俳優陣の凄み、渋さも良かった。
特に気になったのはCIAエージェントのネイトでしょうか。
冒頭、その必要がなかったかもしれないタイミングでの敢えての発砲を描くことで、彼の人間性を垣間見せたように感じます。
しかしながら、噂には聞くもののロシアはやはりおそロシアなのでしょうか。
ドミニカの母から感じられた〝何が起こっても結局は仕方のないこと〟というような諦念が国全体を覆っているのでしょうか。
ラストシーンでのドミニカへの電話が新たな修羅の道の幕開けではなく、希望の光であることを願わずにいれません。
女スパイの悲哀
地味な映画だけど楽しめた。
人間とは何か、組織とは何かと考えさせられる。
現実にイギリスではロシアのスパイが暗殺されて問題に
なっている中、ある面で現実の諜報の世界を強く連想させる
社会派の映画とも言える。
ジェニファー・ローレンスを楽しむ映画!「アトミックブロンド」(Atomic Blonde)の ジェニファー・ローレンス版!
ジェニファー・ローレンスを楽しむ映画!「アトミックブロンド」(Atomic Blonde)の
ジェニファー・ローレンス版!
Movix堺で映画「レッド・スパロー」( Red Sparrow)を見た。
スパローとは雀のこと。
赤い雀とは東側のスパイのこと。
スパイ(諜報)の映画だが、わかりやすく言うなら、
シャーリーズ・セロンが主演した「アトミックブロンド」(Atomic Blonde)の
ジェニファー・ローレンス版と言えばぴったりだろうか。
監督のフランシス・ローレンスはハンガー・ゲームでジェニファー・ローレンスと長くつきあいがある。
作品を見た身としては息がぴったり合った組み合わせと言える。
他に知ってる役者はジェレミー・アイアンズとシャーロット・ランプリングだけ。
どちらもロシア側の人物として出演している。
ジェニファー・ローレンスの叔父として出演している人物は
プーチンさんにそっくりで驚いた。名前は知らない。
ストーリーは、ジェニファー・ローレンスがロシア人スパイとして、米国のダブルエージェントとされるモグラを探し出すためにウイーンで諜報活動につく。
終盤でモグラが誰なのかを知ったジェニファー・ローレンスの決断と運命は?
この映画はジェニファー・ローレンスを楽しむ映画なので細かいストーリーや描写は気にしないでいいと個人的には思う。
ジェニファー・ローレンスのスタイリッシュな一面と暴力シーンなどバイオレンスな場面のバランスがちょうどいい。性的な、セクシーな描写もいくつかある。
映倫区分はR15+。
性的(セクシー)な場面と暴力シーンが少なくないからだと思う。
上映時間は140分。
長いが眠くなるようなシーンはない。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
痛いシーンがてんこ盛り!!!
冒頭から痛すぎる…!!!!
主人公の悲惨すぎる状況に、しょっぱなから同情…かと思ったら、ものすごい報復!!
あれ?そんなにすぐに鞍替えするものなん?とか色々あるけど映画の時間にぎゅっとするにはこうなるよね。
とりあえず、痛かったーーー!
でも面白い!あっという間に終わった!
典型的なロシア
のスパイ映画!
期待値は高くなかったものの、観てみたら結構面白かったです(*^^*)
登場人物の名前が覚え難く話しについていくので精一杯、もう一度ぐらい観ないと、しっかり理解出来ないかも⁉︎(^_^;)
最終的には、相手を欺き自身の目標を達成するところは執念を感じます。
女の人を怒らせるとホントに怖いと思う瞬間でした。(笑)
こっち?え?あっち?結局どっち??
面白かった!
140分を超える長編作だけどずっとハラハラドキドキストーリーの中に引き込んでくれる。長いと感じるどころかドミニカがスパローになる事になった事件、スパロー特訓などを振り返ると若干端折ってるようにすら感じる。(かと言ってもっと長い方がいいわけではないけど)
表なの?裏なの?結局どっちなの??その繰り返しで初見ではストーリーを追うのに必死💦ディスク化されたらもう一度ゆっくり観賞したいな(*´ω`*)
Filmarksで見た"残虐性強め"的なレビューについては否定しない。途中目を覆うしか出来ないようなシーンもかなりあった。空腹状態で言ってて良かったε-(´∀`; )でないと気持ち悪くなっちゃってたと思う。
スパローとなったドミニカは、女を武器に華麗に美しく見えるときと、"国家の武器"として人間としての感情が一切感じられない肉体という箱にしか見えないとき、その二つがクルクル交互に出てくる。その使い分けができるジェニファー・ローレンスは凄いっ!
そして、叔父さんは今日も安定のプーチンでしたwww
予想よりグロい
グロいしエグい。
予告編である程度は想像していたが、上回る気持ち悪さ。
拷問シーンは目を背けたくなる。
裏の裏の裏になって結末は予想通りであったが、
そこに至る過程は予想を裏切られた。
母親も以前は同じ仕事してたのかも、
と言うくらい内容把握してた。
mi:ではなく昔の007に近い、ドンパチ少な目の女性版スパイ映画。
心理戦!
監督:フランシス・ローレンス、主演:ジェニファー・ローレンスという『ハンガー・ゲーム』コンビによるスパイもの。
スパイものにありがちな銃撃戦とか、アクションとかはあまり無く、心理戦メイン。
だから演技派のジェニファー・ローレンスが出演を決めたのかな?
ジェニファー・ローレンスは、感情を抑えた演技で心が読めない。主人公が何を考えてるのかわからないから物語も読めない。
…とか言いながら、ちょっと予想してた展開とはそれほど違わないラストだったのは残念(^_^;)
さて、元CIAによる原作ってコトは、実際にそんな事があったのか、それに近い事があったのか…
裏の世界って恐ろしいッスわ(^_^;)
ってゆーか、ジェニファー・ローレンスはケツでかいな!
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