「大作ではある」レッド・スパロー はむちんさんの映画レビュー(感想・評価)
大作ではある
スパイにならざる得ないまでの約30分の前半は正直退屈だった。母親がどんな病気かわかりにくかったが、訳アリ恵まれない育ちをした感じのジェニファー・ローレンス。
「人々は買い物とSNSに浮かれ、人種間の憎しみで世界は分裂し、この世は混沌に支配されています。ロシアだけが犠牲をいとわず勝利だけを目指しているのです」--- 女性教官のセリフが生々しい講習シーンは見応えあった。
風俗嬢を上手く活用する、大人が仕組んだシステムとでも言えばいいのでしょうか...私のような凡人ではなかなか考えにくいし、日本はどうか不明ですが、上記のセリフから恵まれてる国なんだなってことはわかる。
観ていると、美人は何かあると思っちゃいそうです・・・。
メインは男と女、スパイ同士の (恋愛も含めた)駆け引きだと思う。前半はアクション・シーンやハラハラドキドキ、といったスリルは少なく会話ばかり。お色気スパイなので苦手な人も居ると思うし、そういうノリならB級でもありそうだと私は思った・・・が、 それを補っているのが製作費かかってそうだな、というメジャー映画ならではのスケール感ある大作だってこと。
ジワジワとエグイ展開になり、恋愛関係や拷問までも、本気なのかどうか観ててわからなくなると思います。
途中、プリペイド携帯?が自動販売機で売ってた! 無知だったらごめんなさい。
だんだん話が複雑になったとき、私は我慢して観て最後は結局わからなくなることがある。そんな時は間違ってても無理矢理答えを出して、その映画にケリを付ける。この映画の場合は...
「おじさん、何で私にこんな仕事させるのよ!バカヤロー! 」そんな感じの結末に思えた。
足を踏み入れると、どんな手を使っても安泰な日は来ないのであった。そんな含みを感じる電話は無くていいですよ。。。
ジェニファー・ローレンスはほとんどの時間出ているので、彼女が好きな人はエロも含め満喫できることでしょう。