オリエント急行殺人事件のレビュー・感想・評価
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ブラナーらしい空間演出と名探偵の内面描写に酔いしれる
英国を代表するミステリー文学の映画化となれば、多少なりとも垣根が高いように思えてならないが、しかしそこにケネス・ブラナーとジュディ・デンチという英国の伝統の継承者たちが顔を揃えているとなると、これは一見に価するものと身を乗り出さずにいられない。シドニー・ルメット版を紐解くと、まず冒頭にドンと、過去の事件の顛末が新聞記事で綴られていく。なるほど、これは後の謎解き部分が何の脈絡もなく突如浮上したように見えないための配慮といえよう。一方、ブラナー版は冒頭をポワロの人間性のイントロダクションに充てる。そのため、観る人によっては後半の謎解きが突拍子なく思えることもあるだろうが、筆者はむしろこちらの方にポワロの内面や卓越した推理力の源を感じ取ることができて親近感が湧いた。また、舞台人ブラナーらしく、食堂の縦並びからトンネル内の横並びへの空間移動や、急行への乗車、下車時の長回し撮影も見応えが感じられた。
極悪人を成敗してくれてスカっとする
原作未読、アガサの映画は初めて鑑賞。極悪人を成敗してくれてスカっとした。
アームストロング一家の事件が胸糞かつラチェットが極悪人だったので、全員にめった刺しにされるシーンはスカっとした。たった1つの事件で何人もの人生が狂うとなると胸が痛む。全員が共犯者になって復讐せんとする気持ち分かる。ラチェット役のジョニー・デップがハマり役だったなぁ。男前なのに悪人臭ぷんぷんするんだもの。ポワロに「顔が気に入らない」と言われたのは笑った。
ラストのポワロの決断は予想できなかった。この手の探偵ものだと誰かしらが罪を受けます的な展開が多いからね。極悪人とはいえ、殺人を犯して誰もおとがめなしのパターンは新鮮だったし、個人的にはスッキリして好きな終わり方。
たまたま続編の『ナイル殺人事件』が上映してると知ったので、この勢いで早速観に行ってくる!
豪華キャスト
1974年のシドニー・ルメット監督版も豪華キャストのオンパレードだったが、このリメイクもそれに劣らず豪華だ。ただ、個人的にはシドニー・ルメット版の方が当時熱心なファンだったジャクリーン・ビセットと、往年のスターのイングリッド・バーグマンが出ていることで気に入っている。
作品の出来としては優劣付けがたく、どちらも面白い。
犯人全員に多かれ少なかれ感情移入してしまったので、ジョニー・デップは殺されてもしかなないと思わせてしまう演出はなかなかよかったと思う。つまり、出来栄えとしてはこちらのリメイク版の方が良かったかも。
アガサ・クリスティの作品は少し古い時代の感じでガサガサした画作りが...
アガサ・クリスティの作品は少し古い時代の感じでガサガサした画作りが似合うと思うんだよね。CGとか入ってるから画面の質感がやけにクリアでその時代に引き込まれるという感じがなくて自分から入ろうと頑張ったり。
ポアロがオリエント急行に乗るまでの説明がちょっと長かったかな。
初めてポアロを見る人向けのポアロの人となりを描いたシーンか。
ポアロってデビット・スーシェがあまりにハマりすぎていて他の人が演るにはハードルが高すぎるんだなぁと改めて感じた。
神経質具合とかそれがコミカルで嫌味にならない感じとか。
今回は知的すぎる。おもしろみが半減。
アームストロングの回想シーンにもっと厚みを持たせても良かったんじゃないかと。そのほうがもっと犯人たちの憎悪が浮き彫りになって共感を呼んだんじゃないかな。
誰が誰のことなの?
あくまで私だけなんだろうけど!
恥ずかしながらカタカナ登場人物が多い上に、事件の元となる事件まで存在し、頭が混乱してました。
そんな状態だったせいか、元の事件と今の事件の結び付きをポアロが気づいた理由がわからずでした。
途中でポアロは行き詰まっていたよね。そこから何起因で全員が関係者だという結論に達するんだ?全くわからん。
面白く見ることは出来たが、あまり印象が残らないのは何故だろう?
英国ケネス・ブラナー 製作・監督・主演の2017年製作(114分/G)のアメリカ映画
原題:Murder on the Orient Express、配給:20世紀フォックス映画、劇場公開日:2017年12月8日
原作は未読。ただ、アガサ・クリスティ作の一つの殺人事件の基本骨格は、何故か知っていて、これだっけ?と思いながら見ていた。
欧州貴族文化の象徴的イメージのオリエント急行、そしてその出発駅でアジアとの融合都市としてのイスタンブールには憧れる気持ちがあり、視聴理由の一つでもあった。
ベースに原作の意外性や面白さがあり、かなり引きつけられて見ることが出来た。脚本が米国マイケル・グリーン(ブレードランナー 2049の共同脚本家)なのは意外に感じたが、製作者の1人が、ブレードランナー 2049の制作総指揮者英国リドリー・スコットであった。
ケネス・ブラナー演ずるエルキュール・ポアロが、沈着冷静な日本の探偵ものと異なり、意外にアクティブで気持ちが熱いなあと、ある種の感慨を覚えた。
有名俳優だらけのことだが、個人的にはジョニー・デップ、ジュディ・デンチ(007映画のM)、ウィレム・デフォー(プラトーン、スパイダーマン、ゴッホ映画)しか知らなかったのは少し残念。
それなりに面白く観れたのだが、鑑賞後は何か物足りなさも感じてしまった。自分は無意識に、主人公のカリスマ性、或いは深いドラマ性を求めていたからだろうか?
監督ケネス・ブラナー、製作リドリー・スコット、 マーク・ゴードン、 サイモン・キンバーグ、 ケネス・ブラナー 、ジュディ・ホフランド、 マイケル・シェイファー、製作総指揮
アディッティア・スード、 マシュー・ジェンキンス 、ジェームズ・プリチャード、 ヒラリー・ストロング、原作アガサ・クリスティ、脚本マイケル・グリーン、撮影ハリス・ザンバーラウコス、美術ジム・クレイ、衣装アレクサンドラ・バーン、編集ミック・オーズリー、
音楽パトリック・ドイル、視覚効果監修ジョージ・マーフィ。
エルキュール・ポアロケネス・ブラナー、エドワード・ラチェットジョニー・デップ、
キャロライン・ハバードミシェル・ファイファー、ドラゴミロフ公爵夫人ジュディ・デンチ
ピラール・エストラバドスペネロペ・クルス、メアリ・デブナムデイジー・リドリー、
ゲアハルト・ハードマンウィレム・デフォー、ヘクター・マックィーンジョシュ・ギャッド、エドワード・マスターマンデレク・ジャコビ、ドクター・アーバスノットレスリー・オドム・Jr.、ピエール・ミシェルマーワン・ケンザリ、ヒルデガルデ・シュミットオリビア・コールマン、エレナ・アンドレニ伯爵夫人ルーシー・ボーイントン、マルケスマヌエル・ガルシア=ルルフォ、ルドルフ・アンドレニ伯爵セルゲイ・ポルーニン、ブークトム・ベイトマン。
豪華面々
容疑者全員犯人というオチはなんとなく聞いたことがあったが未読の作品
俳優陣が豪華すぎる
あとは普通
殺人を最終的に見逃すポアロもまあそういうオチでもいいけどもって感じ
謎のアクションシーンが途中あったが原作にもあるのだろうか
RDJ版のシャーロックみたいな瞬間だった
もし映画の見せ場目的のオリジナル展開なら不要な気がする
『善と悪とは』という問いが好き
字幕で観ました。最初の方はなんとか喰らいついてましたが、途中から状況整理や推理においつけずウワァッ!頭がぱんぱん!って感じでした。逆に言えばテンポが早くて観やすいかも。
全員が復讐の相手に、ナイフに感情をのせてブッ刺していくシーンが心に来ました。人を殺めることは一生心に残るのではないか?こうして自身の心を削ってまで、コイツを殺す価値はあったのか、と思ってしまう。でも肉親がそういう目にあったら、誰でもそうなってしまうのかな……。
映画じゃ難しいな
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言わずと知れたアガサの名作。乗客全員が犯人。
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犯人は分かってたけど、改めて見てみようと思って見た。
でもこういう登場人物が多く、人間関係が複雑に絡み合ってる設定は、
映画で見てもごちゃごちゃしてややこしいだけやなって思ったわ。
やっぱりこういうのは小説で読むものやってのが感想。
名作を見事に映像化。
アガサ・クリスティのあまりにも有名な作品を、雰囲気満々で見事に映像化していると思います。
エルキュール・ポアロのキレキレ推理も素晴らしいですね。
ラストの容疑者をズラリと並べての推理からエンディングまでの展開もかなり良かったと思います。
キャー!ほぼ初ジョニデ!出番少なっ!
子供の死が絡むと碌なことがない
登場人物多すぎ、地理多すぎ、よく分かんない言い回し多すぎ。
そこでつまづいたせいで多分4分の1くらい理解できてない
あとちょっと話の展開速度が早すぎる
このボリュームを2時間で終わらせるには仕方ないんだろうけど…
と、文句ばかり言ったけどラストの疾走感と登場人物の話の矛盾点をつくシーンにはかなり興奮させられた
衣装も舞台セットも綺麗で楽しかったし、なんだかんだで続編も楽しみにしてる自分がいる^_^
最後まで楽しめる作品
ナイル殺人事件を見て興味を持ったので鑑賞しましたが、こちらを先に見るべきだと感じました。キャストや話のつながりが若干ではあるのですがあるので、その方がより楽しめた気がします。
今作品は、犯人は1人ないし数名という前提を覆したことから、非常に楽しかったです。
疑わしき複数名の中からより殺意の高い人ではなく、皆でと言う点があまり見た経験が無かったので、新鮮でした。
字幕追うの大変
名探偵ポアロがオリエント急行に乗り込んだところ殺人事件が発生、さらに列車も止まり、列車が動くまでにポアロが解決に導く話。
こういう古典ミステリーって、登場人物同士の会話、事件の状況説明、関係者への事情聴取、探偵の謎解き、セリフがめちゃくちゃ多いからちょっとボーっとすると置いてかれるなぁ。でもオリエント急行は結末知ってる人が多いだろうから、ちょっと聞いてなくても別に問題は無いけどちょっと疲れる。ドラマ見てるみたい。
そして、善と悪しかないと思ってるポアロが最後白黒ハッキリつけれないこともあるよねと学ぶ話でもあるけど、それならラチェットのことを少なからず慕っている人もいたのでは?と思った。乗客のためを思って真相を隠したポアロは、ラチェットが完全極悪人(誘拐は完全に許されないのだけど)と決めつけているので、結局善と悪の話になってるじゃんと思った。
少なからずラチェットを慕っていた人もいて、アームストロングのことを嫌な人と思ってた人は絶対どこかにはいただろうし。そこを全く加味してないポアロはまだ発展途上ということなのか、単純にそういう話にしたいだけなのか。
そして乗客全員が殺人犯だというオチ、今見ると、お前もか?お前もなのか!?って笑っちゃう(笑)元警官と濡れ衣着せられたメイド付き合ってた設定とか強引すぎるだろ。
俳優もすごい
アガサ・クリスティの映画は、最初皆のなりがわかってきて、少し絡みがあって仲良い雰囲気が出てきて、中盤で殺人😱ってのが多いからハラハラする。最初の雰囲気も好き。
今回は、日本物にはないだろうラストでびっくりした。
出てる俳優さんも豪華でした。
映像美が一番気に入った
総合:70点 ( ストーリー:55点|キャスト:75点|演出:70点|ビジュアル:80点|音楽:70点 )
冒頭のイスラエルからトルコまではかなり軽い演出で始まったので、原版を知っている者としてこの物語で喜劇調の演出なのかと思ってちょっと失望した。しかし後半になるにつれてどんどんと深刻になってきて、内容に沿った雰囲気になっていた。物語はアガサ・クリスティの原作が古いので突っ込みどころは多いのは原版と一緒。
かなり前に観たときの朧げな記憶だが原版と比較して、
・殺人に至る一人一人の過去の理由と背景についてより説明してくれていた。推理劇としては多くの人が結末を知っていて面白みがないのに、この背景の説明によって人々の苦悩がわかり人間劇としての良さが出た。
・映像は当然ながら良くなっていた。特に美術は質感が高い。撮影も調理場から壮大な風景まで場面を美しく映像化しようという感性があった。
・演出は現実的というよりも犯罪推理を少し劇的にしすぎな傾向はある。
今作でも登場人物が多くてわかりづらいが、原版と同様に有名俳優が多数登場するので覚えやすく見分けやすい。ジョニー・デップは過去に大きな役ばかりやってきていたから、今作でも殺されても生前を振り返る場面で度々登場するのかと思いきや、死んでしまうとほぼおとなしい死体なままなので予想が外れた。
原作知らなくて大丈夫?
前作のシドニー・ルメットは事件のシーンも織り交ぜて、事件と犯人たちの関係も丁寧に表現し、彼らに感情移入させつつアルバート・フィニーに種明かしをさせた。バーグマンやローレン・バコール、ジャクーン・ビゼット、ショーン・コネリーといったスター揃いで、ポアロより彼らが主役だった。だから彼らが列車に乗り込むシーンで始まる。美しく格調の高い良い作品だった。
本作は、冒頭シーンから主役はポアロを宣言して、彼の行動力や明晰な頭脳を全面に押し出し展開する。ポアロのカリスマ性を最大の見せ場は、犯人たちを一列に並べて謎解きするシーンだろう。停車した山間を背景に外から社内を撮影するシーンは荘厳な雰囲気も醸し出し美しい。蒸気機関車が走るシーンも美しく迫力もあり、列車旅のロマンも感じさせる。
ただ、前作でも原作でも幾ばくかの知識がないと、見せ場の謎解きの醍醐味もサラッと薄れてしまうと感じた。ジョニー・デップも生かし切れておらず、むしろミスキャストに思える。ということで映画の主題が違うが前作に軍配を上げたい。
さすがアガサクリスティー
アガサクリスティーの原作を基にアレンジされたドラマや映画などは、観たことあったのですが、実際に原作のものを見るのは、これが初めてでした。
自分が今まで観てきたミステリーとは、全く違ったクライマックスに驚きました。
最後のシーンを見た後でもう一度始めから観るとまた違った見方が出来て面白いと思いました。
ポワロは、世界一の名探偵で事件を解決に挑む。
この話は、誰が悪いのか悪くないとかだけで物事の善悪を決められないという悲しさのような感情を持ちました
とても面白かったので他の話も見てみたいと思いました
タイトルなし
所々寝てしまい繋がらなかった。ポアロのキャラクターがいまいち魅力的に感じず。乗客全てが被害者に関わっており、嘘をついているが、それを全て見破っていく推理は観客に全くヒントを与えず、つまらない。全員が協力し合って殺人犯すってあり?悪い被害者だから、この犯罪を見逃すってのも何だかなぁ。
全75件中、1~20件目を表示