「年末にふさわしいゴージャスな映画!ミシェル・ファイファーが特にいい。」オリエント急行殺人事件 Marikoさんの映画レビュー(感想・評価)
年末にふさわしいゴージャスな映画!ミシェル・ファイファーが特にいい。
アガサ・クリスティ原作、世界一の名探偵ポアロ役を監督も兼ねたケネス・ブラナー。
12人の容疑者には豪華な俳優陣たち。
中でもミシェル・ファイファーが名演技でした。ラストに流れる素敵な曲は彼女が歌ってるらしいです!
何度も観た予告編で【あなたはサスペンスで涙する】みたいな謳い文句がありましたが、ほんまでした。
この殺人事件は実は過去のある悲しい事件と全てが繋がっていて、車内には怪しい人物がゴロゴロいて、それぞれ嘘ばかりで…
予備知識ほとんどなく、もちろん原作も読んだことなく前作も観ずにこれ観ましたが、ラストの15分程?で一気に事件解決するシーンで見事に引きずり込まれた感じ。
中盤の、それぞれの容疑者へポアロが聞き取りするシーンでは、疲れてたのか不覚にも少しウトウトしてしまいましたが、だんだん事件の全容がわかってきて、ネタバレなのでこれから観る人のためにこれ以上は書きませんが、《誰も予想できない衝撃の真実》が名探偵の名推理によって一気に暴かれる。
人間の罪とは?断罪とは?
善と悪、正義と悪、そしてその狭間にあるもの。
誇り高く正義を貫いてきた、妥協を許さないポアロをもってしても、この罪は裁くことはできないのか?
いや、今回の苦肉の結論は、ポアロの今後の人生にもきっと大きな影響を与えるでしょう。
ポアロの人間性もよかった。
この人だからこそ、のラストシーン。
雪降る駅に途中下車。
1人降り立ち、次の事件へと向かう。
「人間とは・・・悲しいものですね」と背中が語っていました。
もう1つの主役、オリエント急行列車も美しく、トルコ・イスタンブールを出発してパリに向け雪山をひた走る様子や周りの景色も、CGやドローンでしょうが、本当に息を呑むほど美しく、まるで自分も同じ汽車に乗って旅しているような気になりました。
この辺りはさすがの映像美で魅了してくれるのが嬉しいですよね。
ぜひ大画面で!
年末にふさわしいゴージャスな作品です。
そして、必ず最後は自分に問いかけてしまうでしょう。
善とは?正義とは?