「"キングスマン"らしさ」キングスマン ゴールデン・サークル せっちゃそさんの映画レビュー(感想・評価)
"キングスマン"らしさ
それが薄れてしまったのかなぁと思います。
少年から大人への成長過程が一作目とすると、大人としての成熟過程が今作。
今作もアクションや画の見せ方のうまさは相変わらずよくできていましたね。あと前作好きなら思わずニッコリしてしまうシーンや設定がありファンサービスもしっかりとあってよかったです。
ただ、ストーリーの中身については、前作の落ちこぼれの少年からキングスマンへの成長と、ハリーの仇を取るという清々しさには勝てなかったなぁと思います。
イギリス紳士特有のスタイリッシュさに加えて、ブラックユーモアやウィットに富みながらもどこかかわいらしさ(??)のある笑いの要素が少なくなって"キングスマン"らしさが薄れてしまったのがそう思ってしまう原因なのかなぁ、と。ただただ、残虐とかグロテスクな要素が増えたようなところはちょっと残念でした。
あと観ていて思ったのはやっぱりコリン・ファースあっての"キングスマン"だということ。彼が出てきた途端にらしさが出てきて、役者としての存在感の大きさを改めて確認させられました。
なので、単体だと★4ですが、あのキングスマンの続編と考えると★3くらいになります。どこか控えめなイギリス紳士は見たくない!ので、次回作はらしさを取り戻して欲しいです。
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(´- `).oO(007の"The name is Bond,James Bond"のセリフのようにこれから毎回出てほしいなぁ、あのシーン)