「三作中で一番好き」探偵はBARにいる3 むとうななさんの映画レビュー(感想・評価)
三作中で一番好き
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これまでの作品より万人受けするというか、女性や子供にも受けるものを目指して作ったのではないかと思います。
エロ・バイオレンス描写がマイルドになっていますし、クスッと笑えるシーンも増え、高田と探偵のキャラも若干丸くなったように思いました。
探偵が三枝さんのモノマネをするシーンがあって、どうでしょうファンなら思わず笑ってしまうところだと思うのですが、今までこの作品ではああいう大泉洋はあえて見せないようにしていたような気がするんですよね。ちょっと駄目なところ、抜けたところがあるとしてもベースはハードボイルドにかっこいい探偵のままというか、ガチガチに男っぽく決めてその枠からはみ出さないように気を付けている感じがあったのですが、個人的にはもっと砕けてくれたほうが魅力的なのになと思っていたのでああいうシーンは嬉しかったです。
脚本も三作中で一番綺麗にまとまっているように思いました。
他人には『どうしてそんなことで?』と思えるようなことに命を燃やしたマリ。何ということもないことのように思えれば思えるほど、空虚で寂しい彼女の人生が浮き彫りになるようで、私はマリの動機の弱さに逆にぐっときました。
4、5と続いて欲しい作品です。
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