「タタリじゃ~!」パニック・ゾーン 制御不能 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
タタリじゃ~!
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飛行機パニックものはエアポートシリーズなど名作から毒蛇やゾンビが出てくるB級映画まで実に多作、本作は間違いなくカルト的B級映画、よほどネタに困ったのか突拍子もないホラー映画でした。
嵐が迫る悪天候の英国イースト・ミッドランズ空港、定年を控えたベテラン管制官(マーク・ハミル)の登場で「大空港」に似た展開を臭わせる。
胡散臭い乗客ばかりだし、見知らぬ乗務員が乗り込むし、無線も通じずハイジャックものかと思わせる。それにしては機内の制圧、犯行声明なども無く乗客が徐々に消えるだけ、何が起きているか分からないのがサスペンス調を盛り上げる常套手段、それにしても機内SEXとか喚くばかりの下品な客ばかり見せられて早くも興醒め。
(ネタバレ)
後半に来てCAがマフィアの子分と仕組んだ積み荷のお宝目当ての犯行と正体を明かすものの辻褄の合わないことだらけ・・。
どうやって収拾するのかと思ったら、お宝の持ち主がカミングアウト、原因は古代中国の呪われた壺のタタリだそうだ、そのせいで乗客、乗務員、犯人まで次々と発狂。
不可解、制御不能の原因が閻魔大王に封じられた雷神のタタリとは、それで落とすなら辻褄合わせなんて端から関係ありませんね、予算が無いだろうことは百も承知だが照明はケチるし手持ちカメラはぶれるし特撮も無い、最後のマーク・ハミルの含み笑いは何だったのか、彼も呪われていたのだろうか・・、とんだB級ホラー映画でした。
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