「「数字は裏切らない」を胸に信念を持って一歩ずつ前に進んだ女性達の物語」ドリーム ポップコーン男さんの映画レビュー(感想・評価)
「数字は裏切らない」を胸に信念を持って一歩ずつ前に進んだ女性達の物語
2020年の現代でも黒人を取り巻く環境は当時と大きく変わってはいないのかもとニュースを見て感じる。
今作は1960年代の宇宙進出がテーマ。ソ連との熾烈な開発合戦の裏には女性の、しかも黒人の(偏見という意味ではありません)隠された努力と頑張りがあったのだと非常に感動した。
当時の黒人差別はもちろんながら描かれてはいるのだが、それが暗く重いものではなく主人公の3人の持ち前の明るさでそれを感じさせない。
また家族にもきちんとフォーカスされており見ていて心温まる演出等も非常に良かった。
黒人差別の象徴とも言えるトイレを皮肉をかましながら何度も行き来する演出は逆にコメディパートか?と思うほど何度も描写され考えさせられる。
日本人にとってはパッとしない黒人差別だが、やはり古くから根付いた地域には非常に大きなテーマなんだろう。
自分として非常にくだらないし、その色が何を決めるのか?と毎度思ってしまう。
そこにおいても「数字は裏切らない」と言うフレーズはかなり胸に響いたし、コーヒーのポットも分ける様なオフィスの中でも数字だけは認めるというなんとも不可思議な現象も面白かった。
しかしながらどの様な人にもきちんと評価される時代が訪れて良かったと、こんな僕が言うのもなんだが(笑)感じた。
もちろんそれには人知れず努力をしたり、信念を持って突き進んだ結果であるのは言うまでもない。
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