劇場公開日 2017年9月29日

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「多分、キング牧師に掛けているんだろうタイトル」ドリーム いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0多分、キング牧師に掛けているんだろうタイトル

2017年10月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

元々のタイトルは『ヒデュン・フィギュア』。これを和訳すれば“隠された数字、形、型etc”転じて慣習ってことなのだろうか?何重にも意味付がされている単語だから、これを日本語にするのはかなり難しいってことで、手っ取り早く“夢”なんて付けたのだろうが、どうにもナンセンスだと思うのは自分だけだろうか?高学歴の映画会社のお歴々が雁首並べて、この程度の題名しか付けられないとは。。。しかも、当初、『私たちのアポロ計画』だなんて副題がついていたことに驚きを通り越して、呆れてしまう程だ。なんせ、地球周回飛行計画は『マーキュリー計画』なのだから。
作品そのものの評価だが、差別のやり方が余り深刻にならない 専門的な話が多くついていけない ラングレー(NASA)所属の人達のベースがが秀才ばかりなので状況変化に見事に対応している等々、とにかく、頭脳明晰な人達は、結局合理主義を推し進めると、差別という壁をどちらも超え合わなければ、先に進めないという至極簡単な方程式に気付き、朝礼跋扈の如く、踵を返して主義を変化させていく柔軟性を備えている能力を存分に発揮する生き物だということがイヤと言うほど表現されているストーリーなのである。
翻って、それ以外の人間には、はっきり言って共感できない内容なのではないだろうか?意識と感覚という人間には最も重要な要素の、例えばボリュームのツマミの如く、人それぞれその音量が違う中で、より感覚、感情が強い人達、正直に言うと自分のような人間は、この作品、はっきり言って選民思想の何ものでもないと思えるのだが、如何だろうか?
造りそのものは秀逸なので、単純に高評価なのだが、何だか『鼻につく』という表現を敢えて示したいと思う。

いぱねま