「社会派と思いきやスポ根」ドリーム Rewind Thatさんの映画レビュー(感想・評価)
社会派と思いきやスポ根
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まず全体の感想から
差別と闘う社会派な側面とキャラクター達の人間模様とアメリカの宇宙開発を、バランスよく描いた作品だと思いました。
次にお気に入りのシーンを
外せないのはやはりキャサリンが職場で不満をぶちまけるシーンでしょう!
あのシーンのセリフでキャサリンは「私のトイレが無い」と語りました。
つまり当時は、被差別者側も白人と有色人種のトイレが別という差別を当然のように受け入れているのです。
この描写は非常にリアルで大変胸に刺さります。
映画全体を通して、メインのキャラクター達はあまり差別と闘うというような直接的な行動は起こしません。ただ自分達のしたい事に向かって行動しているだけです。
この映画のなかで現代に近いような意識を持っていたのは、メアリーの旦那さんだけだったのでは?と思うほどでした。
軽快なロックに乗せて、あまりに醜い差別が映し出されます。
当時の人々の諦観に近いようなものが伝わってきて非常に切なくなる所もありました。
しかし自分の目標だけは譲れないという強い想いに、心を動かされました。
公民権運動といえば激しいデモなどを思い浮かべてしまいます。
しかし、そういうデモなどは行わない本当に普通の人達の地道な行動が、国を動かす原動力になったのだなと思いました。
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