「女性たちのライトスタッフ」ドリーム chaiさんの映画レビュー(感想・評価)
女性たちのライトスタッフ
邦題『ドリーム』本日見てきましたがこの邦題のセンス疑っちゃいます。
原題の『Hidden Figures』の方がこの映画を表してるように思います。
直訳すれば隠れた人物となるけどFiguresの別に数字という意味もあり二つの言葉をかけてます。
何故日本で公開される映画の題名はこんなに陳腐なんだろう。
登場する三人はみんなNASAに勤める数学者。
彼女たちは才能があるにもかかわらず虐げられている。
そこから才能と努力によって這い上がっていく。
ストーリーはよくあるサクセスストーリーだがこれは実話。
1960年代のアメリカでは人種差別が当たり前で誰もがそのことを疑ってもいない。
その中で黒人そして女性という立場でありながら自分を信じて突き進む。
いつの世も出る杭は打たれる。
パイオニアになるにはそれ相応の努力と情熱が必要だ。
最後の方でトイレの中で白人の上司がドロシーに『私は差別主義じゃないの』といったことに対して『そう思い込んでるだけ』と切り返した台詞が秀逸だった。
映画としてみたら脚本の良さを演出がそれほど活かしきれてない感じもする。
マーキュリー計画の事を描いた『ライトスタッフ』を見ると背景が補完されますね。
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