「この犠牲を優しさと呼ぶには重すぎる」三度目の殺人 4匹のミーアキャットさんの映画レビュー(感想・評価)
この犠牲を優しさと呼ぶには重すぎる
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素晴らしい展開、素晴らしい演技でした(役所さん・広瀬すずさん)。
タイトルと紹介文でかなり心を掴まれていたのですが、福山さんと広瀬すずさんかぁ…と鑑賞を見送っていました。ファンの方々すみません。でも、暗ーい映画がゴリ押し人気タレントの演技で雰囲気ぶち壊しになるのは本当に辛いんです…
しかし予想を裏切り広瀬すずさん素晴らしかったです。セリフが少なくずっと表情のない少女。足に障害があるとは言えこの少女の痛々しい感情の無さには他にも理由があるのではと考えられずにいられない、そうさせる絶妙な演技。
両親に対する憎しみも役所さんに対する親愛も静かに静かに表現し、観てる側にまで彼女の心の動きが伝わるようでした。
そしてやっぱり役所さんは良かった…孤狼の血のあとに鑑賞したのですが、同じ人とは思えませんでした。何も語らずただにこやかに罪を認めるだけ。捜査の過程で彼の行動と心が明るみになるけれど彼は何も語らない。
「三度目」の意味がわかった時鳥肌が立ちました。これって優しさと呼ぶべきなのでしょうか?私には優しさと呼ぶには重すぎる愛情だと思いました。
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