「三隅の三度目の殺人とは何を指すのか?」三度目の殺人 nopasanadaさんの映画レビュー(感想・評価)
三隅の三度目の殺人とは何を指すのか?
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劇中、生まれてきていい人間、生まれてきてよくない人間という仕分けの話が出てきました。
他人に対する自分の価値を気にするのではなく、
ただ生を受けたことに感謝する謙虚な気持ちになれればいいのでしょうけど、
どうしても役に立つ人間でありたいと欲が出てしまうんですよね。
たから、死刑判決後に重盛との接見の場で三隅が語った言葉
「私は生まれてこなくていい人間だった。だから人の役に立つことをしたかった」云々、
これがあたしの身につまされました。
さて。
「三度目の殺人」というタイトルが気になりました。
一度目は30年前、二度目は劇中の裁判案件。では三度目は?
始めは三隅が死刑として裁かれることが三度目かと思いました。
しかし、一つ目二つ目の殺人を行ったのは三隅であることに対し、
三つ目の殺人を行うのは司法であるため、
この解釈だと「三件の殺人」になりそうです。
では、三件すべての殺人の主語を三隅とするならば、
最後の殺人は自らを殺す(状況に持っていく)ことを指すのでしょうか。
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