「法廷ドラマの最高傑作」三度目の殺人 akkie246さんの映画レビュー(感想・評価)
法廷ドラマの最高傑作
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裁判とは何かを描く法廷ドラマに仕上がっている。とくに弁護人と被告の関係について深い考察がなされている。事件そのものがどうであったかよりも担当弁護士と殺人犯とのやりとりに重きが置かれている。横浜が舞台であったのと、斉藤由貴や広瀬すずの演技に惹かれてこの長いドラマを観る。裁判員裁判なのだそうだが、その制度についての描写は少なかったように思う。うろ覚えだが、法廷経済?なる裁判用語がでてきて、たしかに裁判はさまざまな費用もかかるし、人を裁くのにエネルギーを費やすので、裁判官としては、一個の裁判をさっさと終わらせていきたいという心理がはたらくのは仕方ないのかもしれない。本作の場合、被害者はなぜ殺されたのかという点がメインだったように思う。あと、役所広司がもしかしたらこの人はいいやつなのかもしれないと思わせる演技の幅を見せていた。本作で、事件の全貌が全てがつまびらかになったわけではなく、是枝さんがほんとうに描きたかったものが描けていたのかどうかは微妙だった。しかしそれ以上に広瀬すずと斉藤由貴が良かった。
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