「見ごたえ十分!」三度目の殺人 ハラヘリさんの映画レビュー(感想・評価)
見ごたえ十分!
クリックして本文を読む
司法に疑問を持たざるを得ない。が現実として人が人を裁くことは難しく、現在もながれのなかで利害調整され、結論づけていく。
一度目の殺人で裁いた裁判官の息子にこそ、感じ取って欲しかったのかもしれない。三隅は自分が生き延びていることを良しとしなかったのだろう。ハガキはたまたまで摂津の紹介も偶然なのか?引き出されたものなのか?
何も考えてないような表情で、時折真相に近いと思われることを提示し、重盛を困惑させる。三隅は重盛に、二度目の殺人の真相をそれとはなく曖昧に理解させながらも、以前裁かれなかった自分に裁きを与えさせ、自分の大切な者を守るという働きを重盛に代行させていたように思われる。が、利害調整された不完全な死刑判決により三度目の殺人が行われ、一度目の殺人で死刑判決を下さなかった父の業を重盛が背負ったかのように、頬を拭う。
三隅と重盛が最後の接見でアクリルに反射して、顔が重なるのは二人が同じ気持ちになり、わかり会えたことを表しているのか。
真相はわからない、だが、それがいい!映画に演技に演出に、引き込まれてあっという間の時間でした。
コメントする