ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏のレビュー・感想・評価
全4件を表示
かさぶた
サヴァンナが美しい。儚さ脆さ危なかしさを出し、皆んなを騙している事にはなるのだが味方したくなる。
実際の話を知らなかったので、いつ真実が明らかになるのであろうかと。現実、これが実話に基づき映画にもなっているのだから嘘がばれたのは明白なのだが、誰の目線で描かれたのか分からないまま鑑賞していたのでサヴァンナが壊れなければいいがと思っていた。
最後まで観て、小説書いているという話からこれはサヴァンナが書いたものだとわかり成る程と。
ローラは出てきた時から不思議感を出していたので、この人はもう既に精神的に追い込まれているのでは、恋人も息子かと思うくらいでバンドにのめり込み感じは不自然。どこまで事実と合わせているのかは分からないが、サヴァンナ目線で描くとこうなるかと。
そもそも知らないと…
J・T・リロイや、本、ましてや、この事件そのものを知っていれば見方が大きく変わったと思うし、もっと楽しめただろう。私は全く知らず、この現代においてそんなことあったのかと驚いた。人気作家や漫画家が顔を出さないのはよくある話だが別人に演じさせるとは。中性的でミステリアスな雰囲気をクリスティン・スチュワートが好演している。嫉妬するローラもわかる。エヴァを演じたダイアン・クルーガーも好演だった。エヴァは事実をある程度知っていて利用したのだろうか。この映画だけ見ると、別人を演じたサヴァンナがエヴァに本気で恋をしてしまい、JTを演じるのに苦しみだしながらも、今となって一夜の過ちはJTだからだったのか、酔った勢いだったのか定かではなく、エヴァには受け入れられず、想いを諦めたという失恋ストーリーと?映ってしまった。もう少し、この最大の秘密、面白く描けなかったのか
業界人のしたたかさ
ベストセラー作家が表に出ず、影武者じゃないけど、他の人を立ててた話なのね。
最初は影武者も言うこと聞いてるんだけど、そのうち作家として会った女優を好きになっちゃって、ちょっと影武者やめちゃうっていう。
途中のシーンでは女優が作家に首ったけみたいな感じなんだよね。「やっぱり才能あるってモテるな。女優もオチた」と思ってたんだけど、違うの。映画化権が欲しくて気のある振りしただけなんだよね。
その女優のしたたかさが印象に残ったな。
C.スチュワートファン必見
改めてこの作品内で表現されてることが実話ベースである事に驚いた。
いくらなんでもいつかはバレるのは客観的に見ててもわかるのに…なんて事を時折思ってしまう。
この作品の面白いところは架空の人物リロイに対してローラもサヴァンナも魂を与え過ぎて返って自分が傷ついたり苦しんだり振り回されてしまうところだ。
特にサヴァンナ演じるC.スチュワートの苦しむ姿は、実際の彼女をまるで見ているようでとても引き込まれる。
実話ベースとはいえこの出来事は恥ずかしながら僕は知らなかった。
その為映画を楽しみながらこの話を知るわけだが、ストーリーはまぁあまり大きな展開もなく予想通りな展開でやはり嘘は良くない。人を騙すことは同時に自分を傷つける事になるといった流れで最後まで淡々と話が進む。
あまり知らない俳優さんが演じてればあまり魅力ある作品には思えなかったかも知れないが、上にあげたとおりC.スチュワートが演じることでリアリティが増し作品の面白みを増した気がする。
そうなるとローラが作中で拘ってたイメージというのはやはり大事になるんだなと実感する。
C.スチュワートには是非こういった役をこれからもどんどん演じて欲しい。
今こういう役を魅力ある演技をしてくれるのは彼女が一番な気がする。
美しくカッコよく、そして切なく…彼女のファンなら是非観て欲しい作品だ。
全4件を表示