「【もうひとりの自分】」スイス・アーミー・マン ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
【もうひとりの自分】
このシュールな世界観。
メニーは、ハンクの中のもうひとりの自分だ。
時には、励まし、
時には、語らい、
時には、妄想し、勃起もし、
時には、想いを共有し、
時には、共に死を覚悟し、
時には、共に死地から逃れたり。
確かに、スイス製のアーミーナイフのように万能かもしれない。
でも、実は、かけがえのない友人と同じだったりする。
僕の大学の恩師が、「若い頃に亡くなった親友が、しょげてると語りかけ励ましてくれることがある」と言っていたのを思い出す。
メニーは、頻繁に会うことがなくなった親友みたいなものかもしれない。
亡くなったゼミの恩師や恩人、友人も同じだ。
困難にあって、何か力になってくれることがある。
このシュールな世界観。
自由を求めても、実は勇気は足りず、住み慣れた世界から外には飛び出せないで近くに止まって悶々とした日々を過ごしていた。
でも、ハンクは、きっと、もう大丈夫だ。
皆も大丈夫だ。
メニーはいざとなったら、また、舞い戻る。
コメントする