「え!なんか感動した。」スイス・アーミー・マン m@yu-chan-nelさんの映画レビュー(感想・評価)
え!なんか感動した。
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サムネだけ見ると、お笑いなのかなーと思ったけど(実際に所々笑った)、ハートウォーミングな作品だなと思った。
無人島に取り残され、自殺を図ろうとしていたハンク(ポール・ダノ)の元へ流れ着いたハリー・ポッター(笑)ことダニエル・ラドクリフこと(笑)メニー。
スイス・アーミーナイフの如くハンクを助け、道標となる。
腐敗ガスで海を渡るシーンや、口から水が飛び出すシーン、ポルノ雑誌でおっ勃ったメニーのナニがコンパスの役目をしていたりと、ブっ飛んでいて笑えるんだけど、終盤に近づく程、そこはかとなく切ない。
冒頭の、無人島に取り残されたハンクは、実はハンクの心を具現化した様な…そんな切ないシーンになっている。
バスで乗り合わせる憧れの女性には 声を掛けることも出来なかった。Instagramで彼女には恋人が居ることも解ってはいたけれど、どうすることも出来ず、彼女の住む家の裏庭で自殺を図ろうとしていたのが冒頭のシーンとなる。
ハンクの父親のハンクに対する言葉端から、彼には知的障害があったと思われるが、凡人とは違う豊かな想像力が備わっていたからこそ 自殺体であるメニーとの交流が実現でき、役目を終えたであろうメニーは腐敗ガスでハンクに別れを告げる…。
笑えるんだけれど、どこか切なく…
でも心が温まる良い作品だと思った。
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