「ぶっ飛んでるのにテーマが重い」スイス・アーミー・マン 玉五郎さんの映画レビュー(感想・評価)
ぶっ飛んでるのにテーマが重い
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人間には誰しも死体の様に醜い部分があるものです
その醜さを、自分を否定する事は真の孤独であると本作は言っています
生きる為にはその醜く重たい死体を
背負って歩き続けなければいけない
しかし、困難に遭遇した時助けてくれるのも
死体のような自分自身なのです
ラストシーンで親友を抱え海岸へ逃げたハンクは
軽蔑の眼差しを向けられる中、放屁しました
無人島でメニーと向き合った事で文明社会では抑圧されるべき感情を爆発させました
それは醜い自己の肯定です
もうハンクは孤独ではありません
あなたの心に素直に生きるならば決して孤独ではない
まるで人生そのものを問うような重いテーマにいい意味で裏切られた作品でした
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