「君は僕の勇気」スイス・アーミー・マン ハクタカさんの映画レビュー(感想・評価)
君は僕の勇気
大当たりでした!
見てよかった。
予告を見たときから決めていたんです。
もうストーリーなんかは気にしないで、頭を使わなくて笑える映画をたまには見に行こう。
それならこれだと。
見事に覆されました。
ラストにかけて、畳み掛けるような流れがよかった。
もうそこには、さっきまでの笑いとかなかったです。
最後の最後のオナラのシーン。
大人は顔を歪め、女の子だけがケタケタと笑っていました。
この映画の象徴的な場面だと感じました。
ありのままで生きればよい。
子どもの頃はそうだったでしょ。
どうして君はできないの?
醜さは誰にだってある。
だから恥ずべきことではない。
主人公がやっと変われました。
だけど、ラドクリフ君はこの世界ではどうやら生きることができなかった。
この世界への批判だと受け取りました。
予告編を見た段階では、なぜラドクリフ君が、こんなくだらない映画に出演することを選んだのだろうと思っていました。
でも、正解だったと思います。
私も彼じゃなかったら見に行かなかっただろうし。
簡単で楽に見れる娯楽映画だと思っていたのに、ものすごく心を動かされた、意表をつく映画でした。
癖が強いため、あらゆる人へお勧めすることには向かないと思いますが、ちょっとでも気になった方は見て欲しいなと思いました。
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