ブラッド・ファーザーのレビュー・感想・評価
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素晴らしかった
映画秘宝でレビューを描くようにサンプルDVDをお借りして見て、素晴らしかったので改めて劇場で見たら、やっぱり本当に素晴らしかった。超面白かった。
敵のチンピラのクズが憎たらしくてよかった。自業自得としか言えないのに、なんであんなに執念深く娘を探していたのだろう。
メルギブがかつて父親と慕ったおじいちゃんを2回目に訪ねた時に躊躇なく射殺するのがよかった。すっきりした。その後、爆弾を適当にみつくろってかばんに入れていくのが楽しかった。
追いかけてくる敵がバイクで拳銃を撃つのが絵としてすごく好きだ。そのうちの一人の死に方が『マッドマックス』で見た感じだった。メルギブには荒野とショットガンがよく似合う。またやって欲しい。
新宿武蔵野館にて観賞
日曜の昼頃の上映回、観客は見事にオッサンばっかり。素晴らしい。
メル・ギブソンはモロに自身に被せて己の過ちとそれが招いた孤独を改悟する。本心だと思わせる熱い吐露だ。
ナチ人形をぶん殴り、魂が腐りきったレイシストを瞬殺する姿は贖罪なんだろう。
娘でも敵でも、わめきながら論破する知性も見せ、瞬発力あるアクションもあってか全盛期の彼を見る思いだ。キレれば切れるほど冴え冴えして、なんか痛快過ぎてもう大笑いだ。
娘役エリン・モリアーティもそんなメルとがっぷり向かい合い、強くて弱い絶妙な演技を見せる。父娘の会話は粗っぽくも無駄なく丁寧。
ウィリアム・メイシーとミゲル・サンドヴァルといった90年代脇役も流石。
本当に楽しい映画でした。
元気もらいました^_^
小綺麗な良品だが、”ハクソ―・リッジ”の前菜ということで。
超一流の映画人メル・ギブソンの"監督"としての代表作は、いずれも歴史的事実をリアルに描写する。アカデミー作品賞の「ブレイブ・ハート」(1995)や、キリストの受難と磔刑を映画化した「パッション」(2004)、そして今年のアカデミー賞(第89回)で、2部門を獲得した話題作「ハクソー・リッジ」(6月24日公開)もだ。
一方で"俳優"としては屈強なアクションを売りとする、やはり元祖「マッドマックス」(1979/1981/1985)である。本作は、そんなメル・ギブソンの、久々の"主演作品"。・・・本人は意識してはいないだろうが、実は"還暦記念"だったりする。
設定は単純明快。悪い奴らに狙われた実の娘を救うパパのヒーロー映画。"あるある"っぽいのは、つまり、リーアム・ニーソンの「96時間」シリーズ(2009/2013/2015)や、ブルース・ウィリスの「ダイ・ハード4.0」(2007)などを想起してしまうからだが、確信犯的なパロディセンスを持ち合わせているところが、チョイと違う。
先ずもって、主人公のダメダメっぷりは、メル・ギブソンの近年の私生活問題(DV、飲酒トラブル)かと思わせる自虐設定。元犯罪者で、アルコール依存症からのリハビリに取り組んでいる。そこに行方不明だった娘からの突然のヘルプコールである。娘の危なかっしさも、笑えたり・・・(ホントのプライベートは知るよしもない)。
これはリーアムとブルースの屈強さとは正反対の落ちぶれたパパで、それでも娘のために昔のツテに頼りながら、サバイバルしちゃう。
舞台設定がメキシコ国境近くの砂漠で、大型バイクに股がるメルの姿は、年老いた"マッドマックス"の復活劇だったりもする。まだまだ若造には負けないぞ!って感じで。
変にヒネってはいないし、娘を追う犯罪組織背景が、エンディングへの伏線になっていて、腑に落ちる。尺も90分くらいでちょうどいい。小綺麗なコンパクト良品。
この時期の公開って、やっぱり配給会社の「ハクソー・リッジ」の"前菜"なんだよね、たぶん。
(2017/6/7 /新宿武蔵野館/シネスコ/字幕:西村美須寿)
上映時間は短いけれど…
午後のロードショー
開始直後にウィリアムHメイシーが死ぬのが直ぐわかる。タイトな尺で在り来たりなドラマ。砂漠地帯なのに熱さを感じられない。クライマックスが無い。あまりに記号的でどうでもいい作品。マッドマックスの死を確認しました。ハクソーリッジに期待します。
時代を刻んだ皺の格好よさ
ワイルド父ちゃん
なにげに主演作のほとんどが色んな意味で常軌を逸した人の役ばかりとい...
なにげに主演作のほとんどが色んな意味で常軌を逸した人の役ばかりという常人とは全く交わることのない筋を一本通しているメル・ギブソンの最新作で、自宅兼仕事場のトレーラーハウスでタトゥーショップを営む前科者が今回の役どころ。家出して散々ヤンチャしたあげくに面倒くさい連中に追われることになり助けを求めてきた実娘を連れて逃げる、というどこにも贅肉のないブルージーなロードムービー。
代表作『マッドマックス』シリーズを彷彿とさせる砂埃の中で血飛沫と地響きを上げる、常軌を逸した人にしか表現できない親子愛は大変感動的ですが、よくよく考えると爽快感が欠片もなくこれといった見せ場もないので日本での劇場公開は少々難しいかも知れません。
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