パトリオット・デイのレビュー・感想・評価
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見どころは尋問シーン?
視聴:1回目
推薦:一人でじっくり
感想:いろんな視点でテロの経緯を、たどっていくが、意外と妻への尋問シーンが一番記憶に残った映画です。緊迫したあの雰囲気は他の映画にはない見どころだと思います。あのシーンだけ少し息とまりましたね(笑)
怖さと感動と…ガッカリ感
トミーだけ、実在しないのなら要らなくないか?
主人公なのに何だが、ずっと実在してる人物と思い込んで作品を観ていたのに、本人インタビュー映像がないからおかしいなと思ったら、まさかの彼だけフィクション…。だったらいなくて良かった。
犯人達の主義・主張は何だったのか。
人はなぜいつもこうも容易く愚かで残酷なことをするのか。何が彼等にあんなことをさせたのか。
人間ってホント怖い。
でも、いつもそうだが被害者は絶望の中に何かを見つけ、力を合わせて、憎悪を超えて、前を向いて生きていくんだよね。劇中のみんなのその姿にとても素直に感動した。
その感動の後の、本人インタビュー映像で知るトミーフィクションの事実に、言っても仕方ないがガッカリした。だからマイナス1点。
マーク・ウォールバーグっていつも期待を裏切る
実は、ツタヤで評価が高いからこれを借りた。
あまり期待もなく(笑)
最初の印象は、マーク・ウォールバーグって、いつもそれなりだけど心を動かされたことがない経験がすべて。
確か、デンゼル・ワシントンと共演した『2ガンズ』がいちばん良かった。
いつもどこか、「これって映画だから」って言い訳してる演技に思える。
この映画の最初の印象は、リアル感がない。
ボストンの事件なのに、手持ちのカメラワークなのに、ぼくは心を動かされる映像がない。
リアル感をだすカメラワークなのに、脚本をなぞっているだけ。
彼の映画っていつもそんな感じだ。
主人公の他に、脇役で感動するひともいないようだ。イスラムの人たちも、観客の映像がちょっと救いかな?、でも映画としてその感情を掬えていない。
結局、いつものマーク・ウォールーグの映画だ。
映画の中心がないのだ。
半分観たちところで 止めようと思った。
*映画へのスタンス
ほくは映画について書くこと望んでない。
ただ、そのつど・・、そのときどきの映画がすきだった記録を残したい。単なるふつーの映画ファンです。
こうしたサイトを使って毎年記録を残し続けるのがすきです。自分のためにそうした記録が、数年後自分にとって振り返るデータとなります。映画って、そういうモノだと思っています。
SNSって興味がないのです。
遺体に残った破片は手ががりだから動かせない
映画「パトリオット・デイ」(ピーター・バーグ監督)から。
2013年に発生したボストンマラソン爆弾テロ事件を題材に、
どこまで実話に基づいているのか、気になって仕方なかった。
特に考えさせられたのは、爆弾の犠牲になった子供の遺体について
「遺体に残った破片は手ががりだから動かせない」とばかり、
冷静沈着な指示を出すFBIらしい対応と、
「『路上に放置する』と親に言うのか?」とやや感情的な、
地元警察の対応が、大きなギャップとなって緊迫感を醸しだし、
「ドキュメンタリー」と言っても過言ではない場面展開に、
思わず引きこまれてしまった。
しかし2時間の作品の中で一番印象に残ったシーンは、
その爆弾で死亡したその子どもの遺体の側に、長い時間付き添い、
指示・命令とは言え、何もできない無念さを心に秘め、
唇を噛みながら、ず~っと、ず~っと「敬礼」していた、
地元警官の表情が忘れられない。
単なる一場面のはずなのに、こんなに印象的なのは珍しい。
いや、このシーンを通じて、監督は何かを伝えたかったに違いない。
そう思わずにはいられないほどの場面設定だった。お見事。
3度目のコラボ
マーク
妻の尋問に夫の遺体の写真を見せたりする、テロリストに人権はないというのが、パトリオティズムだから。こいつは殉教者じゃない、卑怯者だとフリントストーンが言う。犯人には可愛らしい金髪の女の子がいて、だけれど爆弾はベビーカーの近くに仕掛けられて。犯人はろくな奴ではもちろんないのだけれど、ウォールバーグが監視カメラに映る犯人を指して、こいつらか、クズどもめ、と呟いた時、全ての問題は先送りにされる。
ベンツを奪われた中国人、MITの韓国人、被害者の中国人、ボストンは大学の町で世界中の人がやってくる。犯人もイスラム系で、MITに通ってて、なにかしらの疎外感を感じてたから、エキストリームな行動に走ったんだろうけど、全く、背景は描かれない。犯人が捕まると、市民が歓声を上げ、なぜかJFKの肖像画が映り、レッドソックスの選手が、街を讃える。犯人は死刑で、犯人の学校のルームメイトの中国人は、捜査妨害で捕まって、妻に対しての捜査はいまもつづいてると語られる。あたりまえだ、と言わんばかりに。何かを讃え、何かに捧げ、何かを振りかざす、だからアメリカは素晴らしい。
またどこかで銃乱射事件が起こる。あたりまえに。
テロリストとパトリオティズムの回路は、どちらも直列だから、まっすぐ前にしか進まない、両者は振り返ること、それを倫理と言い変えても良いのだけど、振り返ることは選ばないし、倫理は正義でまるめこむ。ゾッとする短絡的な仕上がりに、しびれる。
繰り返すが、だからアメリカは素晴らしい。
マイケルマンは、もう少し違う描き方してたけど。
犯人は町(警官、FBI、市民)が逮捕した
2013年、アメリカで“愛国者の日”とされる4月15日に起きたボストンマラソン爆弾テロ事件。
日本でも大きく報じられ、その後すぐ犯人を捕まえた事も記憶している。
改めてそれが僅か102時間のスピード解決だった事も驚きだが、ほんの数年で映画化された事も驚き。
始まりはよくある事件関係者たちの前日当日の日常。
普段この手の作品なら正直ちと退屈する導入部だが、今回ばかりは違う。
事件捜査に当たった主人公警官たちだけではなく、事件被害者たちも。
彼らにはそれぞれ営みがあり、その日もいつも通りの一日になる筈だったのに…。
これから起こる悲劇を思うといたたまれない。
マラソン当日。
ランナーたちが続々ゴールし始めて、我々がニュースで見たあのアングルになって緊張が一気に高まる。
そして事件は起きた。
現場は阿鼻叫喚、大混乱。
手持ちカメラや実際の映像も挿入し、臨場感はたっぷり。
捜査シーンはスピーディー、クライマックスの銃撃戦はスリリング。(それにしても、あんな住宅街で銃撃戦が繰り広げられたとは知らなかった…)
『ローン・サバイバー』『バーニング・オーシャン』など実録事件モノで素晴らしい手腕を発揮するピーター・バーグの演出も快調。
警察とFBIの合同捜査。
ちょっと対立あったのは最初の内だけで、事件や犯人への怒り、逮捕は同意。
監視カメラに映った犯人と思われる怪しげな男二人の特定の早さが凄い。
でもこれは、事件現場…と言うより地元をよく知ってる主人公警官の力ナシでは無理だったろう。
顔写真の公開を巡ってまた一揉め。
慎重さも分かるが、このままでは何も進展しない。
その時の主人公警官の言葉が響いた。
「(顔写真を公開すれば)この町が犯人を見つけてくれる」
犯人を逮捕したいのは警察もFBIも、この町も同じだった。
ついに身元を突き止め、徐々に犯人は追い詰められていく。
犯人たちの動向は序盤から度々挿入。
かと言って、一切共感は出来ない。
多くの死傷者を出した凶行を起こし、事件後また犠牲者を出し、逃走の為にまださらに罪を重ねようとする。
犯人たちをただただ冷淡に描く。
動機は全く描かれず、テロには屈しないアメリカによる愛国者映画という印象も見受けられる。
でも、テロへの恐怖、怒りに国の違いはない。
それに本作はただ単の愛国者映画と対テロ映画だけでもない。
犯人逮捕に尽力した捜査員たちに敬意を。
事件被害者の傷が癒える事を。
犠牲になった方々に哀悼を。
アイムヒーロー!! という説得力がある
見たかった「パトリオット・デイ」見てきた。
2013年のボストンマラソンで、実際に起こったテロがどのように収集されていったかを、犯人逮捕まで追ったもの。
基本的にはノンフィクション風である。「風」というのは、主人公のトミー(ポスターとかにデカデカと載っている)は実在しない人物だからだ。
【鑑賞条件】
日時:平日夜
埋まり具合・客層:埋まりは1割くらい。客層は男女比8:2
さてでは、ネタバレ有りの感想を言っていこう。
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■ほのぼのした「愛国者の日」を襲った悲劇
こちとら何が起こるのか知っているから、見ているとしんどい……というのはよくある事。
今回も見ていてつらかったが、その「辛さ」は、目の前の、そして一般の人に何が起こるか分かっているというところにある。
■平凡な愛国者の日を過ごすそれぞれの人
始めから、たくさんのシーンでいろんな人が出てくる。
モブではなく、ちゃんとスポットがあたり、名前も紹介されて、細かい心理描写がある。実在の人たちだ。
今回、展開・表現方法としてすごくおもしろいと感じたのは、初っぱなから映るその人たちが、直接「ボストンマラソンテロ」に関する人ではないことだ。
初っぱなからしっかりとその人たちの1日のスタートを見せられると、「あぁ、この人たちテロでどうにかなってしまうんやろか」と想像してしまうが
実際に冒頭から紹介されたそれらの人のなかで、テロに巻き込まれるのは少数だ。残りの人は、何事もなく、ただ「テロが起こったという事実」を知って一日が終わる。
話しが進展していくうちに、紹介された人たちの感情や境遇、他の人との関係などが深く掘り下げられていく。
「いったいどうしてこの人はこんなに掘り下げられているんだろう」と思い、こっちは不安を抱く訳だ。
まだ元気でいるのに。ボストンマラソンのテロにも巻き込まれなかったのに。いったい彼らには何が待っているのだろう。そんな不安とはらはらする思いが沸き上がる。
自分はこんな感じの手法の映画を見たの初めてだった。
■主人公トミー
実在しない主人公トミーは、今回の事件の解決の為に奔走し、苦しみ、戦った人の全ての要素を含んだ象徴的なキャラクターになっているらしい。
それは、このテロの解決を一人にスポットを絞って行くことが出来なかったからという理由だそうだ。
なるほど。
ではこのトミー、見ていてどうかというとそんなにいい感じではない。
初っぱなからあんまり人望がない。でもまぁ、嫌な奴ではないっぽい。
くだらない事件の犯人捕獲の為に、ドアを蹴破り膝を壊し、痛みを我慢しながらマラソン大会のゴール地点を守っていて、今回のテロに見舞われる。
ここまで書いておいてなんだが、この主人公トミーにはまず全く共感できなかった。
リアリティが感じられないというか……部下だかを殴って、やること(捜査?)に制限をされているらしい事が始めにほのめかされるんだが、その時点でクソじゃねーかと思ってしまう。
そして、テロ後はいち警察官なのに首をつっこみまくりである。
FBIの捜査にも首をつっこむし、意見も言っちゃう。
だめだめだった奴が、本気になったらすげぇ的なアメリカンドリームがそこにちらついてしまうのは自分がゆがんでいるからだろうか。
それはエンディング前に、おそらくアメリカンのこころを揺さぶったであろう決めゼリフにもいえる。(別項目で記述する)
トミーには妻がいる。マラソン大会の警備中に膝が腫れてきたからと、妻にサポーターを持ってきてもらうんだが、妻はテロにぎりぎり巻き込まれずに助かる。
「愛する人の無事を喜ぶ」という感動であろうと思うんだが、実在しない人のエピソードをあんまり掘り下げられてもぐっとこないんだよなぁ。←非情
そのほか、二人には子供ができずつらい思いをしていて、不妊治療からかえってきて車から降りたら近所の子がいて、妻が悲しそう(?)な顔で……とか言われても、実在しない人のエピソードをあんまり掘り下げら(略)
■テロに巻き込まれた人々など
・子供の遺体に8時間(?)付き添い続けた警官が、涙ぐんでいたのが印象的だった。
・当時、人命救助が先だから、家族だろうがカップルだろうが収容できる病院にがんがん運ばれていく。
身元が分からない人は回復を待っていたんだろうが、見てるこっちとしては「あーあの人と夫婦なんだよぉー、一緒につれてってやっておくれよー」という気持ちにもなる。つらい。
・テロの怪我描写などは、血が地面に流れたりしてはいるものの、そこまでの表現ではなかったとおもう。
PG12ではあるので、そこそこだとは思うが・・・直接的に、ちぎれたり破損した人体がしっかり映るという場面はなかった。
負傷したおばさんの「あれはなに!?足が転がってる!」といったようなパニクった発言はあったものの、それがそのまま描写されることはなかった。
■犯人役の二人
下手すればヘイトを集めそうな役だが、よく引き受けたよなぁ。偉い。
どっちもイケメン(役者が)だったのがつらい。
■ケヴィン ベーコン
事件後、FBIが来て、自分のスキなベーコン様登場である。渋くて格好良い!良い役なのに悪役に見えてしまうところはさすがベーコン様である。
お年を召してもいい感じの役者やなぁ。
■テロ実行犯判明まで
ベーコン演じるデローリエが登場すると、「なんだおまえら!」みたいな警察と「いやもう、ちょっと黙って」的に冷静なFBIの対比が少々描かれる。
まさに事件は現場で起きている感覚。いいねーいいよー所轄の苦悩は本部にはわかんないよね!
……という組織あるあるを感じながら、そこはにやにやと見ます。
結局FBIの管轄となり、デローリエは広いところにテロ現場をざっくりと復元させ、トミーを呼びます。
出たー出たよー所轄の意見を聞く本部の人きたよー!
ということで、トミーは様々な質問に的確に想像を働かせ「室井さん!こっちす!」と室井さんを案内します。
このシーンはすごく緊張感があり、そしてヒーローっぽさがあって興奮した。何せテロの犯人特定への大きな糸口だから。青島さすがだ!
このシーンは本当に緊張感と高揚感のある部分だと思うが、真実だったんかなあ。少なくともそういう意見を述べていた地元警察官がいたんだと信じておきたい。
■テロ犯人の二人
isisでもなく、ただの一般のイスラム教のアメリカ人だった二人。
今回の映画では、二人でなんとなくようつべのイスラム動画を見てなんとなく感化されている感じが出ていたが、実際のところはどうだったんだろう。
今回の映画はメインの視点が警察、FBIや町の人といったいわゆる一般的な「善」の視点だったわけで、テロを起こしてしまった二人のバックボーンまで掘り下げる事はできないのは分かる。壮大すぎるしな。
でも、普通の生活を捨ててまでもテロを起こした理由が未だに分からないんだよなぁ。
感化されるにも、そこまでに行き着く理由があるだろ。
一応、逃走中に「おまえは911の真実を知っているか。あれは嘘だ。アメリカの自演だ」「あれを理由にして、イスラムを攻撃しようとしている」的な発言があった。
もっと深く掘り下げていた方が自分は好みだったが、犯人側の境遇や思考を映画かすればへたすりゃ反アメリカ的な意識を育てかねないのは理解できるので仕方ないことだと思う。
■「うん!ヒーローだからね!」を地で行くアメリカ
へこたれるわけにはいかない。負けない。
そんな市民や国を挙げての気合いがヒシヒシと感じられた。
■中国人留学生をデートに誘えた警官ショーン
一番出てきてほしくないシーンで出てきてしまった。泣いた。
■緊張で心臓が止まるかと思った・・・
中国人のダンが新しく買ったベンツを乗っ取り、人質状態で連れ回す犯人。
ダンは「さっき俺は警官を殺ってきた」という犯人の言葉に、何も抵抗できない。
圧倒的な恐怖のなかで、犯人の話を聞き、最終的には犯人の検挙までへのヒントを残すわけだが
もうこのシーンで自分緊張しすぎて、マジで心臓が止まるかと思うほどドックンドックンしとった(笑)。
こんなに自分も緊張して、手に汗を握るのはほぼ初じゃないかなぁ。スマホ取り出して、彼がどうなるのかネットで先に調べたくなったもん。
それを我慢して見た結果のカタルシス。すさまじいものがありました。
■ウォータータウンでの壮絶な銃撃戦
これスゴかったっす。町中で、爆弾を投げたりするような銃撃戦が繰り広げられていたなんて知らなかった!
何がすごいって負傷した警官はいたけども、犯人兄以外誰も死んでいない。
銃を威嚇で構えたことはあれど、使用などしたことのなかった警官たちが勇気を振り絞って犯人に挑むのは、すごいことだと思う。
犯人を追おうとしたトミーの車を間違えて銃撃したのは、実際にあった事なんだろうか・・・。気になる。
■トミーが犯人弟を発見
「おまえが見つけるんかい!どこまでも出しゃばるやっちゃな!」というキモチ。
■トミー「愛が悪に打ち勝つんだ」
たぶん、この決めゼリフがすべてを物語っている。
これを聞いて「うぉおおおおお!」って思うんだと思う。
でもこの言葉、すごく曖昧だと思う。自分は。
「じゃあ愛を持って、銃を捨てたらどうなのか?」とか「その愛はどういう宗教のどういう定義なのか?」とか、いろいろあるわけで。
いわゆるアメリカの「愛」でもって、イスラムの「悪」の思想に打ち勝ったという印象も強い。
難しいよなぁ、これ。
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つーことで★★★★☆ほしよっちゅ!
しんどかったし、辛いのでもう見たくないけど、冒頭のモブ(じゃない)紹介からはじまるところは、一般の人の生活を素直に見られるし
夫婦のやりとりはどれもめっちゃかわいいし、その表現手法を知らなかった自分は感動すら覚えた。
なお、これを見た帰りには「チームアメリカワールドポリス」の主題歌がぐるぐる頭をよぎった。
youtu.be/U1mlCPMYtPk
今年一番泣いた作品
不謹慎かもしれないが…
自然と涙する良作
バーニング・オーシャンに続く、ピーター・バーグの実話シリーズ。主演はもちろんマーク・ウォールバーグ。はい、安定のバーグコンビでございます。彼らは観客を絶対に裏切りません。今回も素晴らしい作品をありがとうございます!
日本でも大々的に報道され記憶に新しいボストン・マラソンの爆弾テロ事件。TVの映像だけでも恐ろしかったのに、スクリーンで映像化されると本当に悲惨な事件だな…と改めて実感。そして知られざる事件の裏側と逮捕劇を、時に実際のニュース映像を交えながら、あまり誇張しすぎずに、しっかり映画的に描けるのはピーターバーグ監督の力量だと思います。主役級の人達の演技はもちろんだけど、犠牲になった子供の遺体を見張らなければいけない警察官役の人とか、怪我をして離れ離れになった親子役、夫婦役の人達も、表情のひとつひとつが演技とは思えない、本当に素晴らしい表現力でした。泣かされました。
アメリカ人とはまた違うメッセージをこの映画から受け取れたような気がします。良作です。
緊張感&臨場感!
この前公開されたばかりの『バーニング・オーシャン』に続いてのピーター・バーグ監督作品!
『バーニング~』とその前作『ローン・サバイバー』にて史実を極上エンタメ映画へ仕立てることに秀でていること、そしてそれがじぶんと相性バツグンということが判明したので、本作もずーっと待ち望んでいたのですよ
いやー、期待を超える興奮と感動を味わうことができましたよ。
凄惨な爆発現場や迫力ある銃撃戦を描きながらも、人々の心情にフォーカスを当てた描写が涙腺を刺激するいい映画でした
クリント・イーストウッド監督の『ハドソン川の奇跡』は2009年の事故であり、『バーニング~』の原油流出事故は2010年、そして本作のボストンマラソン爆弾テロ事件は2013年に起きています。
ここ数年の出来事が次々に映画化されていますが、やはりアメリカ国民は9.11以降、痛ましい事件や事故に遭遇しながらも、じぶんたちで支え合い立ち上がることの大切さというものを表現し、またそれを求める傾向にあるのではないかぁと思います
エンタメ映画としても、爆発が起こるまでの緊張感や、すぐそこに死の迫る絶望感、そして銃撃戦の臨場感など、数々の見せ場が続き、手に汗握りスクリーンから目が離せませんでした
それでありながらジョークを忘れない警官たち。
不謹慎と思うことなかれ、冷静さを失うどころかパニックに陥ってもおかしくはない状況で、一心不乱に犯人を追い続ける勇敢さに尊敬の念すら抱きました
いちばん印象深い、あの子どもに寄り添っていた警官。彼のこころ誰ぞ知る…しんみり
何も語らない彼の敬礼に自然と涙が出てきました
描写されていることの正確さはわかりませんが、Wikipediaでは表しきれない人々の感情や幸せな生活を描くことで、それらを脅かし、奪ってしまう愚かな行為に怒り心頭しましたし、警官や一般市民にも犠牲の出る危険性が常につきまとっているので、ずーっと心拍数が上がりっぱなしでしたよ
映画の終わりの演出は史実モノとしてありがちでしたが、どんなに傷ついても互いが思い合えば国民は負けないんだというメッセージを感じられる、すばらしい作品でした
全192件中、61~80件目を表示













