「【”住宅は人を包み込む殻”近代建築の巨匠、ル・コルビュジエとアイリーン・グレイとの出会いと相克と、一方で実は相手への尊敬を持つ姿をドキュメンタリータッチで描いた作品。】」ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”住宅は人を包み込む殻”近代建築の巨匠、ル・コルビュジエとアイリーン・グレイとの出会いと相克と、一方で実は相手への尊敬を持つ姿をドキュメンタリータッチで描いた作品。】
■天才建築家のル・コルビュジエは、気鋭の家具デザイナー、アイリーン・グレイと出会う。
アイリーンが恋人で建築家兼評論家のジャン・バドヴィッチと共に手掛けた海辺のヴィラ「E.1027」を絶賛するコルビュジエ。
彼は所有欲のないアイリーン・グレイが居ないどの家に入り浸り、その思いは徐々に嫉妬へと変化し、彼女に無断で家にそぐわないフラスコ画を描いて行く。
◆感想
・ル・コルビュジエは知っていても、アイリーン・グレイを知っている人は、余りいないのではないかと思われる。
・故に今作は、アイリーン・グレイに”家”に対する考えと、ル・コルビュジエが彼女の才能にまるで嫉妬しているような、描写が面白い。
・映画としては、淡々と描かれており、ル・コルビュジエとアイリーン・グレイとの出会いから、グレイの死までを描いている作品である。
<今作は、近代建築の巨匠、ル・コルビュジエとアイリーン・グレイとの相克と相手への尊敬を持つ姿とをドキュメンタリータッチで描いた作品であり、アイリーン・グレイという、現代では忘れられた建築家、デザイナーを知る入門的な作品である。>
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