「自閉症の新しい見方」ぼくと魔法の言葉たち SpicaMさんの映画レビュー(感想・評価)
自閉症の新しい見方
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以前ロンドンの下町で"Disney ruined my son"という落書きを見て、この息子さん、ディズニーアニメにハマり過ぎてヒッキーになっちゃったのかなぁ、夢の世界だもんなぁ、と共感した私だが、この映画を見て見直した。
そして、ディズニーアニメはキャラクター達の表情がはっきりしているので自閉症児にも分かりやすいやすのだと知った。裏のあるセリフも(多分)ないし、物語も単純で最後は必ず幸せになる。困難に立ち向かう勇気、希望を持つことの大切さといった、生きていく上で一番大事なことは繰り返し描く。
この父親が、自閉症の我が子と、ディズニーアニメでなら意思の疎通が図れるかも、と閃いたのは僥倖だった。
主人公は沢山の作品から、多少現実離れしているものの、必要最低限のことは学ぶことができ、「この世界で自分は脇役だ」から「脇役達の守り人」になった自分の物語を創るまでに成長でき、世界の人々に自閉症だからっていつも心を閉じているわけではないことを示すことができたのだから。
彼自身の物語をアニメ化した部分も温かい感じがして、良かった。
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