草原に黄色い花を見つけるのレビュー・感想・評価

ポスターの男の子が気になって鑑賞したのですが。美しい景色、古き良き時代の日本を彷彿させるような内容。子役の演技も文句なし。

ベトナムの美しい緑にツヤツヤとした水の煌めきを感じ、とんでもないことをしがちな子供時代の痛みを思う。
前半は良かったが後から陳腐になってしまったね。
田舎のゆったりした景色に潜む闇の部分は幻想の表現のままボカし、怖さを残しておいてほしかった。

美しい自然、純粋な兄弟、テレビもゲームも何もなくて、貧しいけど人々が精一杯生きてる姿が清々しかった。心が洗われる作品。メカだ、バトルたとかからはかけ離れた世界。私はこっちが好き。

ベトナムの小さな村の情景がとてもとても綺麗だった。
正直ストーリーに少しモヤモヤしてしまうけど、それも挽回してしまうほどの美しい景色と人間達が映し出されてて、ああ観て良かったなと思えた。

幼い恋心のどうしようもないもどかしさ、好きな人と一緒にいれると嬉しいのに反面恥ずかしくて緊張しちゃって、逃げ出したくなるあの気持ちが鮮明に描かれたストーリーだった。
兄弟とムーンが可愛くて仕方なくて、あのほっぺに触りたくなる。

ティエウの気持ちは痛いほど伝わってくる。
だけど感情のままに思わず取ってしまった行動の代償があまりに大きくてちょっと引いてしまった。
最後のあたたかいメッセージには救われるけど、あの後どうなっていくのか気になるところ。

ベトナムの素朴で雄大な景色が美しくて印象的でした。子供達の気持ちも純粋で、切なく苦しくなってしまうところも。優しい、暖かい気持ちにもなれます。とても良かったです。

ベトナム語の映画は初めてです。1989年のベトナム中部の貧村が舞台。
昭和生まれのアジア系の身としては、ちょっと懐かしいような田園風景です。
ヒロインのムーン役の少女が本当に可憐。そして、ちょっと陰険な兄と純朴な弟。弟が飼っているカエル、白い虎とお姫さまの伝説、乱暴な同級生、恋わずらいの詩、オートバイサーカスと道具立ても情趣たっぷり。
原作があるんですね。後半はどうなる事かとはらはらしました。ネタバレになるので言えませんが…。
エンディングのアニメーションもとても良かったです。