「ホラー映画で笑ってしまった」IT イット “それ”が見えたら、終わり。 ジョニーデブさんの映画レビュー(感想・評価)
ホラー映画で笑ってしまった
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色々と突っ込みどころが多い作品だ。そもそもIT(ピエロ)の存在が何なのか分からないので、彼を抹殺しようとしても、できないわけである。最後にピエロが消えて、宙に浮いていた行方不明の子供たちが、だんだんと下に降りてきたということであるが、その後どうなったかの説明がない。少なくとも、主人公の弟は帰らなかったわけで、非常に後味が悪い。宙に浮いていた仲間の少女(結構可愛い)は降りてきたものの死んだようだったが、キスをすると生き返ったりと(眠りの森の美女?、ファンタジー映画のつもり?)、どういうことなんだ?ブラックジョーク?っていう表現は違うかもしれないが、この映画で笑ってしまったシーンであった。ホラー映画で笑っていいのかな?
主人公が、地下で弟と再会したが、本物の弟でないとなぜわかったのかの説明がない。
あと、ホラー映画といっても、本題と関係のないところでの残酷シーンは極力避けるべきであると思う。羊を殺すシーン、太った少年へ同級生が腹を切るシーン、いじめっ子の1人が父親を殺すシーン等。
ホラー版「スタンド・バイ・ミー」と言う人もいるが、確かに少年たちが主人公でしかも 原作が同じスティーブン・キングであり、みんなで力を合わせて困難に立ち向かう姿勢は似ているかもしれない。 ただ、「スタンド・バイ・ミー」のような感動を期待すると、がっかりしてしまうだろう。
ただ一つプラスポイントをあげれば、前述のいじめられっ子の少女べバリー(ソフィア・リリス)の存在。ちょっとかわいかったな。
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