「血塗られた街が生んだ戦慄のピエロ」IT イット “それ”が見えたら、終わり。 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
血塗られた街が生んだ戦慄のピエロ
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"IT/イット" 二部作第1部。
Amazon Prime Videoで鑑賞(字幕,レンタル)。
原作は未読。
子供たちに牙を剥く戦慄のピエロ、ペニーワイズ。赤い風船と共に神出鬼没。下水道に子供たちを引き摺り込み、街を恐怖のどん底に叩き落とす。子供にしか見えないそれは、街の血塗られた歴史が生み出してしまった怪物でした。
ペニーワイズの迫り来る姿が怖いのなんのって。動き方がヤバ過ぎる。口の中のおぞましさと笑い方の不気味さたるや表情筋限界突破。でもどこか惹きつけられる部分もある。それがピエロの恐ろしいところだよなと思いました。
「中学生の時イケてないグループに属していた芸人」に分類されそうな少年たちの仲良しグループが勇気を振り絞り、脅威に敢然と立ち向かいました。ひと夏の冒険と言えば聞こえはいいが、そんな生易しいもんじゃないけれど…
彼らの青春の1ページは思春期特有の悶々と悩みを抱えていて、どこかノスタルジーに浸れる懐かしさがありました。
彼らが恐怖を乗り越えていく様は大人への第一歩を踏み出している感じ。成長物語としても秀逸な構成だと思いました。
予測不能の邪悪ぶりを見せつけたペニーワイズ。子供たちの恐怖を求めて27年周期で活動すると云うそれを倒すことが出来たのか、それとも。謎を残したまま、後半へ続く!
※修正(2024/05/07)
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