劇場公開日 2017年11月3日

  • 予告編を見る

「話が見えない」IT イット “それ”が見えたら、終わり。 GreenTさんの映画レビュー(感想・評価)

話が見えない

2018年3月12日
PCから投稿

『IT』は、1990年のTVシリーズを観たことがあるのだが、『ロッキー・ホラー・ショー』のティム・カーリーが演じていたピエロと、道端の排水溝のイメージ以外、なーんにも思い出せない映画だった。今回も、話がとっ散らかっていて良く分からなかった。子供たちの空想上の話なのに、子供の誘拐、殺人は実際に起こっている。この「空想」と「現実」をタイアップできてないと思う。だから観た後「どう言う話だっけ?」になってしまう。一つだけ面白いと思ったのは、クライマックスで子供達がITと対決するシーン、あれはつまり「子供時代の恐怖に打ち勝って、大人になる儀式」なんだと思うのだが、その中に「毒親を殺す」イメージがあって、「なるほど」と思った。あのやたら健康を気にする子は、母親に薬漬けにしてされ、恐怖心を植え付けられている。なのに母親はでっぷり太って、エクササイズ一つしない。これはすごーくアメリカっぽいなと思った。

GreenT