「怒涛」新感染 ファイナル・エクスプレス U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
怒涛
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半狂乱の人に非る者が白眼をむいて、自分を食おうと、押し寄せてくる。
しかも、無数に。獰猛な犬のように。
…どんな恐怖だ。
最後まで一気に観れた。
電車という密室が、これまた緊張感を煽る。
限られた空間でのサバイバルが始まる。
繰り広げられる人間ドラマは、ベタなネタというか、定番ではある。
韓国特有の沸騰する心情とでもいうのだろうか…そんな芝居の性質が程良いアクセントになって、極限の状況にマッチしてた。
しかし、昨今の子役ときたら…末恐ろしい。
今作の娘もかなりな逸材だ。
作品に没頭し、もはやオンとオフの垣根などないようだ…。
映画的には、さほどおぞましい描写はない。
所謂、内臓を奪い合ったり、腹の中に顔を埋めてみたり、口の周りに血肉が滴ってたり。
そおいうものよりも、狂気を帯びた集団が押し寄せてくる恐怖がとんでもない。
これまたよく考えられた設定で…ドアを開ける知能すらない。
だから、透明のドアや、窓ガラスに羽虫の如く群がる。その様が異様なのである。
この映画のゾンビ達を見て、昆虫が怖いという友人の気持ちが少し理解できた。
群がり蠢く無数の生物は、問答無用に気持ち悪い!
序盤の緩やかな滑り出しが心地よく…「あれ?」「おや?」と、登場人物たちと同じようにリアクションしてしまう。
初めの異変に関する報道が「デモ」っていうのも中々に現実味があるではないか。
この序盤の距離感は絶妙だ。
事が露見してからはまさに怒涛!
ゾンビx韓国は、相性良かった!!
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