怪物はささやくのレビュー・感想・評価
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あ、あれ?拍子抜け。ダークファンタジーって言うから観てみたけど、ご...
あ、あれ?拍子抜け。ダークファンタジーって言うから観てみたけど、ごく普通のヒューマンものだった。退屈はしなかったけど興奮もせず…。
初めからヒューマンものと思って観てたら面白かったんだけど、まあ、残念。
寓話的語り口で現実を描き出す秀作
一人の少年が厳しい現実と向きあい乗り越えるために、「怪物」が現れる物語。
心に大きな孤独と罪悪感を抱える少年の前に現れる怪物は、彼にとって父性の象徴なんだろうと思った。
映像も素晴らしいし、寓話的な語り口で少年の成長を描くストーリーも素晴らしいけど、ちょっと上手くまとまりすぎな印象はあるかも。
歪さがないので、感動はするけど長く記憶には残りづらい印象。
切ない傑作。
本当に切なく美しいダークファンタジーの傑作映画でした。
少年の置かれた状況と、心の歪みそれを比喩するかのような怪物の言葉は重く深く心に染み渡るものでした。
グラフィックや映像表現も最高でした!
心の葛藤
81席シアターを独占鑑賞。少年の心の葛藤がよく伝わってきた。振り返ると大人と子供の狭間である少年時代には相反する思いが確かにある。最後のシーンは思わず前のめりになり夢中になった。4つの物語の構成もよく、ファンタジー的な要素にも満足です。
2017-132
幻想的
巨人のお話シーンなどきれいで、幻想的なシーンがステキでした。少年も繊細ないい演技でした。お母さんのフェリシアもさすがの芸達者。なにより、巨人役のリーアム・ニーソンの渋くて、優しい声の演技は吹き替えでは表現できなさそう。
ネットで視聴(英語字幕) 怪物のデザインが、Pan's Labyr...
ネットで視聴(英語字幕)
怪物のデザインが、Pan's Labyrinth(パンズ・ラビリンス)に似ていたので観てみた。
この映画の美術担当はエウヘニオ・カバレロという人で、やはり同じ人らしい。
展開と結論はよくありがちなものだが、シナリオがよくできていて、最後まで飽きずに見ることができた。
怪物は語る
「怪物が語りかけます」「つらい、つらすぎる」
リーアム・ニーソンのイケボな怪物は、ささやくというよりも語りかけてきました。
『パンズ・ラビリンス』の製作陣、そして予告編を観るに、どんな作品か、どんな展開が待ち受けているかというのは明白ですが、やっぱり号泣してしまいました
『パンズ~』は正直なところ、主人公の少女と同世代の子が観て楽しめる作品ではなかったと思いますが…
むしろ魅せたらトラウマになってしまうんじゃないかという心配がありましたが、
本作はまさに主人公の男の子と同じくらいの歳の子が観ても、それ以上のどんな世代の方が観ても意味のある作品であると思います
父親の不在、同級生からのいじめ、いけ好かないおばあちゃん、そして大切なママと、
いろいろな悩みを抱えて生きるにはまだ幼くも感じられる男の子の前に突如現れた、癒しの力を持つ樹の怪物
彼の語る物語は、そのままの表現になってしまいますが、スケッチブックに描いた水彩画のような美しさでした
そして隠された真意がミステリアスでもあり、子どもの成長のカギでもあり、悲しくもあり…。
子どもというのは大人が思うよりもずっと繊細なんだな、と。
ウソだってつけるし、小さな胸にたくさんの気持ちを秘めているんだなぁ、と思わされますね
事あるごとに口にされる「罰」という言葉の重み。
あぁ、切ない。つらいよ。思い出すだけで胸が痛い。
あんな子どもが…あんな気持ちを抱えていただなんて
公開館が少ないことが本当に残念でなりません。
ビジュアル面や切ないストーリーだけでも女性客は呼べそうですし、リーアム・ニーソン…はまぁ声だけなんですけど、
『ローグ・ワン』とはまったく異なる「母親」という顔を見せたフェリシティ・ジョーンズも、
こういうおばあちゃんいる!なシガニー・ウィーバーの気難しさも、ザ・少年といったいで立ちのルイス・マクドゥーガルの透明感も一見の価値ありです
あ、あれ?拍子抜け。ダークファンタジーって言うから観てみたけど、ご...
あ、あれ?拍子抜け。ダークファンタジーって言うから観てみたけど、ごく普通のヒューマンものだった。退屈はしなかったけど興奮もせず…。
初めからヒューマンものと思って観てたら面白かったんだけど、まあ、残念。
おとなになっても
「おとな」といわれる年齢となっても、葛藤や矛盾を感じながら生きている。でもコナーの年頃に感じた、どうしようもない不安や怒り、やるせなさは随分少なくなった。これを「おとな」と言うのだろうか?
受け入れることの大切さと同じく、真実とは、信念とは、そして善とは、悪とは、を考えさせられ、そして思いは行動の意味によって伝わっていくことをあらためて感じさせられた。
12時7分
12時7分に怪物はやってくる。
彼を振り返り見るクラスメイト。
キングコングの古いフィルムを見せるママ。
どうにもならないやり場のない怒りと破壊。
矛盾を抱えた相反する思いを表出する事によって
ママのかつての物語は少年と少年の記憶と共に生きていく。
自己の相反する感情、「行かないで、でも、、、終わって欲しい」を認める事の辛さ。
声
病気の母といじめられっ子の母子家庭で12:07になると少年のもとに現れる物語を語る怪物とのやりとりを通じ、成長すると共に心を開いて行く少年の話。
かなりファンタジー色が濃いつくりだけど大人でもみられる内容にはなっている。
怪物が何なのか、どういうことなのかが割と早めに解る為、ちょっと淡白ではあるけれど最後は少し胸が熱くなった。
不思議と泣かされる
大きな感動や悲しみは感じなかったけれど、不思議と泣かされた。見事な絵と音で、内面や対峙する感情などが素直に伝わってきたからかもしれない。
寓話的に差し込まれるアニメーションの展開や質感に好感を持てたので、実写部分との対比においても非常に効果的に感じた。
ファンタジーというかたちをとっているものの、内容は完全にヒューマンドラマだったので、それがむしろ良かったと思ったけれど、それが気に入らないという人もいるような気がした。
映画そのものは寓話的で、内容をしっかりと受け止めること前提にすると、年齢が若い人ほどに教訓に成得るのでは。
個人的にはフェリシティ・ジョーンズの演技の素晴らしさ、最後の最後の終わり方とエンドーロールの長さと歌つき音楽の酷さ、その辺が気になった。ただ、それら要素は映画にそれほど影響しているとは思えないし、瑣末なことを無視できるほどに楽しめるような映画だと思う。
少年の心が解き放たれる時
偏見だけでは見えない物事もある。
他人の事は散々言うくせに、自分の事は御構い無し。
時には向かい合わなければならない。
真っ正面から色々な事に。
大人の階段を昇る。そんな少年の物語さ。
この歳での主人公の境遇は可哀相には思う。
そんな物語に最初「怪物などのファンタジー要素を取り入れてどうすんのよ?」とは思ったものの、原作は児童書と知って納得。
最期のシーン観て納得。
元の児童書の挿絵も子供向けでもないらしく、驚きだw
映像表現的に挿絵方式が取り入れられ、絵本的良い味わいがある。美術好きなら気に入ります。
ただ納得いかないのが、主人公が聞く気もないのに怪物のお話が始まり、始まってからは素直に聞いてる所。
また、「いつも見てんじゃねぇ!」と言いながら、前の席で主人公を後ろ向きながら睨みつけてるいじめっ子。席が逆なら分かりますがね。
話は変わりますが、(私の夢の中の話ですが)幼い頃よく怪物が出てきて追いかけられた夢を観てました。
ある時パッと無くなりましたが、あれは何だったんでしょうね。自分の弱さだったのかしら?
ポスターは児童書だと言う事を前面に出してもらいたかったですね(左側空いてるんだし、下に小さく書かれても)。
このポスターだと興味がそそりません。
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