劇場公開日 2017年5月20日

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「ディテールに凝った正統派」ジェーン・ドウの解剖 幸ぴこリンさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ディテールに凝った正統派

2017年11月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ずっと観たかった映画。やっとレンタル。

冒頭から目を覆いたくなる程のグロさ立ち込める検死シーン。オースティンがかけてくれている似つかわしくないロックミュージックに、かろうじて和む。
あくまで相手は死体なので、気持ち悪い描写はあれどスプラッタのような雰囲気は無い。度々聞かされる、骨を砕いて肉を開くメキメキ…バキョッッ!!て音が一番怖い。

解剖を進めるにつれ浮かび上がる新たな事実も恐ろしいが、美しき死体ジェーン・ドウがいつ動くのかわからない緊張感が凄まじかった。ホラー映画で久しぶりにビビってたw

カルトオチに持っていかれると大抵はシラけてしまうのだが、本作は種が判明してからもまだまだジェーン・ドウの身体の秘密が暴かれていくノンストップ感がある。
また、元々モルグに置かれていた3体が非常に素晴らしく脇を固めており、四方八方から親子を恐怖で絡め取ってゆく展開を楽しめた。

観てなにかを得るわけじゃないけど、すごく上質でディテールの凝ったホラーだと思う。

幸ぴこ