「ファンタジー」ジェーン・ドウの解剖 U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
ファンタジー
クリックして本文を読む
あまり怖くはなかったけど、そこはかとなく不気味であった。
なんかこう、趣きのある恐怖とでもいいましょうか…。
死体は雄弁に語る。
これは誰の言葉だったか忘れてたか、本作はそんな言葉を思い出させる。
検死官が、彼女の謎を暴いていく。
のっけから謎だらけではあるのだが、その謎も最後には綺麗にスッキリとさせてくれる。
その死体は魔女なのだ。
面白い解釈だと思うのは、魔女は実在し、人間の考えた方法では処理出来ない存在だと言う事。
これから拡げれば、魔女は人の理の外におり、大規模に行われた魔女裁判や魔女狩りは、全く無意味であった事と、彼女はなんというか摘発された、たった1人の本物の魔女だったのだ。
…案外、天然ボケがあったのかもしれない。
で、中途半端な殺され方をしたので中途半端にしか死なず、表面上の変化はないものの、感情などは存在しており、自分を殺した人間に復讐を始めるって事らしい。
いや、彼女の中のエンディングは、自らの復活なのかもしれない。
父親は、生贄っぽくもなってた。
なんでガールフレンドが殺されなくちゃならなかったのかは謎だけどね。
あんま、彼女が死ぬ事の前後で変化が見あなたらない。
悠久の歴史を旅する趣のある作品だった。
コメントする