「ザンパノとジェルソミーナの関係を思い出した。」しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
ザンパノとジェルソミーナの関係を思い出した。
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『人って自分と違う人間を嫌うの。』
『俺は皆んなが嫌いだ』
『向こうもよ』
『そうだな』
『でも、私は好き』
そして
『わたしが必要よ』
主人公が足が不自由なのを隠すために嘘を付く。
『新しい靴って歩きづらい。靴ずれしちゃって』
鶏を捕まえる時にヒールの部分が少しだけアップになって映る。この俳優さんは右側のヒールを削っていた。凄いです。
『お前は犬よりも手がかかる』
『いいえ。イヌよりはましよ』
映画は瞼の母になるのかと思いきや
『また、犬を飼えば』
『いや、お前がいる』
この会話のつながりが。
『家政婦を求む。掃除用具を持参する事』
このチラシが彼女達の一期一会を作り出す。だから、幸せなんだよ。
『幸せな時を絵に描くの』
ピーテル・ブリューゲルの描いた「雪中の狩人」になんとなく彼女の絵が似ている。
このモードさんの絵を目黒区のある内科医の待合室で見た記憶がある。
色が綺麗だ。
フェデリコ・フェリーニのザンパノとジェルソミーナの関係を思い出した。
一発だけだと思うが、人前で手を上げている。許せない行為だが、それをえを描き出す根拠の様に絵描いているので、許す事にする。
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きりんさんのコメント
2024年6月18日
モードの絵を、
実物をご覧になったのですね! こんなに羨ましいことはありません。
マサシさんのレビューもとても穏やかな筆致で、胸にしみました。
いい映画は心の栄養かもしれませんね。