「しあわせは今あるものからみつける。」しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス だいずさんの映画レビュー(感想・評価)
しあわせは今あるものからみつける。
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シェイプオブウォーターに続いてのサリーホーキンス主演作です。これはこれでよかったです。
モードは割と裕福な家庭出身なのに両親早世ののちは辛い日々だったみたいですね。兄も叔母もひどいったらない。
モードは自立しようとしてエべレットの家政婦募集に応募します。
はじめの頃のエベレットはまぁ粗野で無愛想なヤローで、そんなに怒鳴らんといてよ、なんなん?とスクリーンのこちら側から怒っていましたが、何年もかけてゆっくりゆっくり近づいて行き…という、過程が良かったです。
わたし、好きなんです、はみだしっ子が傷を癒し合うように寄り添い、やがて愛し合うというプロットが。自分にとっておとずれてほしいとかすかに願っているからなんですが。
シェイプオブウォーターもそういう物語で、この映画もその類でしょ?だから、ね。すきなんですわ。
モードの絵が売れても小さな小屋で二人ちんまり生きる。
もっといろいろ便利にできそうなところを、そうはせず昨日と同じような今日をもとめ、明日も求める。
体が言うこと聞かなくても、目の輝きは昔のまま。
そんなモードから見いだしたのは、しあわせはどこか遠いところから見つけるのではなく、今自分が持っているものから見つけるってことなのかな、ということ。
確信はないけど真実味があるなぁと思っています。
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