劇場公開日 2017年7月8日

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「若い世代の「がんばった」が詰まっていた」メアリと魔女の花 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0若い世代の「がんばった」が詰まっていた

2023年12月15日
PCから投稿

テレビ放送に合わせて、以前観た時の過去ブログから転載。

メアリが何を思い、何を感じて行動するのか、感覚的に理解できない。
混乱して、「あ、私のせいだった」と口にはするものの、それが心からの行動に見えない。
キャラを立てられず、ストーリーや設定だけ追っちゃって、物語を進めるためだけの都合での行動を強いられていたような。
そのへんが「薄さ」に感じてしまうのがネック。

特に絵柄を含め、かなりジブリを意識させるように作っているので、過去の名作のイメージが各所に入ってるのが、マイナスに感じてしまった。

・混乱する城から脱出する魔女(カリオストロ)
・魔女を負う魚兵(ポニョ)
・急速に育つ樹(トトロ)
・クロネコとホウキで飛ぶ魔女(魔女宅)
・暴れる動物の群れ(もののけ)+ナウシカの王蟲、けものフレンズ
・光る花(石っぽい=ラピュタ)

しかし、一からスタジオを立ち上げたプロデューサー、監督の2人の情熱と努力。
それに力を貸した、旧ジブリ関係者たち(原画・背景のテロップ)。
日テレ他、ジブリに協力した各出資者たち。

若い世代の「がんばった」が詰まった作品でもありました。
うん。応援したくなった。
次作に期待します。

ところで…
それはそれとして、最後に魔力を二人とも失っていたはずなのに、どうやってホウキが飛んでたのかが謎。

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コージィ日本犬