「ジブリとか、そう言う問題ではない。」メアリと魔女の花 Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価)
ジブリとか、そう言う問題ではない。
原作は英国女流作家でストーリー自体は、まぁファンタジーとしては及第な内容だと思うし、絵・動画は高い水準にあるし、絵面の表現・演出もソコソコ。効果音やBGM等の音響はイマイチで、多用された破裂音がかなりウザいです。
そしてジブリ出身と言うか卒業生と言うか、手練なメンツが揃っているのだから充分期待できる内容を提供してくれる安心感は有るのに、何でまた『持病』までも継承してしまったのか。
解ってます、解ってます。ソレが大人の事情だとは百も承知です、しかし今後劇場アニメ制作の上で厳しい問題でもあり目の上のタンコブとして君臨してしまいそうで甚だ残念と言わざるを得ません。
声優と言う技術職をナメてるのか、或いはテキトーにやっつけてギャラ貰おうと言うのか、そんなんでは決してない筈ですが、今回どうにも下手が目立ってしょうがなかったです。杉咲花から大竹しのぶまで、こちらも錚々たるメンツに米林監督がかなり遠慮したとしか思えず、遠藤憲一に至っては監督は優しいんじゃなくてビビったンだと思います多分。勿論キチンとハマってた役者も居ましたが、全体のレベルは低いです。
庵野秀明の堀越二郎を思い出させるモノで、声が駄目だとコレだけ全体の雰囲気を乱す良い例だと思う作品でした。プロの声優を差し置いてまでもアイドルや俳優女優を声優に起用するってのが、関係ない別の意図があってゴリ推してる感が否めず、コレはかなり深刻な病と言えます。(文中敬称略)
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