「メアリは普通の女の子」メアリと魔女の花 ガバチョさんの映画レビュー(感想・評価)
メアリは普通の女の子
テーマが少し分かりにくかった。禁断の花の力によって、どんな魔法でも使える「スーパー魔法使い」を作ろうとする魔法大学と、それに立ち向かうごく普通の女の子という図式のようである。魔法大学は決して踏み込んではいけない領域に「夜間飛行」の力で入ろうとしているのであり、メアリは「夜間飛行」でたまたま魔女になったことで大きなトラブルに巻き込まれてしまう。この禁断の花を巡る話の大きな構図がしっかり頭に入ってこないと、単なるドタバタ劇で終わってしまう可能性がある。
初めて観た時によく呑み込めなかったのでもう一度観ると、そのあたりの事情が良く分かるように作られている。赤毛の魔女が過去と現在を結ぶ場面は見事である。メアリは自分が闘うものは何か良く理解しているし、終わればあっさり、もう魔法はいらないと言ってみせる。
ひじょうに分りやすい形で、色々なジブリ作品の一部が出てくるのも面白かった。
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