「実験は成功していたのでしょうか?」メアリと魔女の花 YUIさんの映画レビュー(感想・評価)
実験は成功していたのでしょうか?
原作を読めばわかるのでしょうか?
深読みかもしれませんが、
とある仮説が頭からはなれません。
同じような事を感じた方や、
答えを知っている方、
いらっしゃいますか?
仮説というのは
『当初の最終実験は成功しており、
男の子と魔女の花を融合させて誕生したのが
“フラナガシ”だということ』
そう考えると、色々と腑に落ちるのです。
作品には沢山の動物が登場しますが、
フラナガシ以外、
喋る動物が居ません。
魔法の世界なのだから動物に限らず、
ホウキだってなんだって喋ったとしても
世界観は崩れないはずなのに…
ティブすら喋りません。
実験の失敗作である生き物たちも喋りません。
(あっ、シャーロットの旧家は喋りますねっ)
主人公がピンチの時に必ずと言っていいほど
フラナガシが助けにきます。
偶然を装ったかのように。
そして、何度メアリを助けても
フラナガシが
マダムやドクターから咎められることは無い。
最後に、フラナガシがメアリとピーターに
披露した虹(のようなもの)
これが、実験ノートに描かれていた
男の子と魔女の花の融合結果の絵とリンクします。
もし、実験が成功していたのだとすれば、
フラナガシはあらゆる魔法を使える事になります。
それも最強の魔力をもって。
ともすれば、
「実験は失敗に終わった」のだと
関係者の記憶を書き換えることもできるはず
フラナガシという存在を
「あいつはあぁ言うやつだ(仕方がない)」
と、周りに認識させる事もできる
疑われることなく、マダムとドクターを
見張ることが出来る。
こっそりと細工をして
実験を失敗に終わらせることもできる
地上に咲く魔女の花の発見を阻止
することもできる
だからメアリが本当にピンチになれば助ける
そういう感じで、しっくり来てしまうのです。
もちろん、
「そんなに万能なら、そもそもメアリを
大学へ案内しないだろう」
っていうツッコミもあるのですが、
ここまでくると更に妄想がふくらんでいて、
学生時代の写真の立ち位置なんかから、
フラナガシはメアリを見て、
シャーロットを想ったのではないか
それが友情なのか愛情なのかはわからないけれど、
個人的には恋心的なものだといいなぁと思ったり、
シャーロットへの想いから、
思わずメアリに声をかけてしまったのかな。
などと、妄想が妄想を呼んでしまうのです。
皆様は、どのような解釈をお持ちでしょうか?