「超個性派ファンタジー」夜は短し歩けよ乙女 ユージーンさんの映画レビュー(感想・評価)
超個性派ファンタジー
原作はだいぶ前に読み、森見登美彦氏の独特な文体もあってかなりおもしろかったのですが、映像化にはやはり不向きなのかなと、今作を観て思いました。
原作ではしっかりと一話ずつ時間が経っていましたが、今作ではそれらすべてをつなげて、不思議な一夜の出来事(とはいえ季節は移ろっている)としているため、原作よりもさらに幻想性が強まっていて、初見の人からしたら置いてきぼり感がかなりありそうに思えました。それに加えて、あの万人受けしなさそうな絵柄と演出。さすがに声優に星野源さんを起用しても、一般人にはとうてい受け入れられる作品とは言い難いでしょう。
失敗作、とまでは言わないまでも、もうすこし芸術性は抑えたほうがよかったのではないでしょうか。
コメントする