「ポップでキュートで面妖な京都ファンタジー」夜は短し歩けよ乙女 P.Pさんの映画レビュー(感想・評価)
ポップでキュートで面妖な京都ファンタジー
最近のアニメみたいに、写真と見間違えるような質感をもった背景や人物ではなく、絵とは平面に色彩を乗せる事で表現するものだと言わんばかりのポップで古臭い絵柄が観ていて楽しい。センスある色彩。アニメーションならではの非現実的描写が、内容とも絶妙にマッチしている。森見作品の、男はひたすら情けなくてしみったれたロマンチストで、女はひたすらチャーミングで謎めいていて強靱な、そんな愛すべき人々が暴れまわるには、こんな表現が相応しいのではないかと感じた。
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