セールスマンのレビュー・感想・評価
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真剣に見ないと
サスペンスの要素は思ってたより少なかった。
そして目を少し逸らしても理解に問題をもたらすかもしれない。
特に中の劇は日常生活の物語と並行して見せられているが、
表現はとても繊細でよく考えないとその関連性が分かりにくいかもしれない。
また劇は物語とシンクロしているより、映画と正反対の方向に行ってしまい、それと対比する内容になっていると言ってもいいだろう。
クライマックスのところ、サスペンス効果がとても良かった!
夫と共に真相に近づいている感覚は不思議だった!
だが、
犯人が見つけられても、
何となくまた他の事情があるかなーと思うと、
結局そのまま終わってしまう。
最後の最後も、
サスペンスや真相にたどるなどのことは強調されず、ただ全体の日常的な物語の一部にすぎなかった!
むしろ急に「寛容」の話が出てきて、「人を許すこと」が大事だと。これはその社会の独特な事情とも関わるだろうし、観念上に男女の間の差、男女の社会的な地位の差などが見えてくる。
見応えのある映画だが、集中して見なきゃ理解に難ありかも!
日常に起こりうるような出来事、主人公の2人どちらにも感情移入してし...
日常に起こりうるような出来事、主人公の2人どちらにも感情移入してしまう。ストーリー展開もよく出来ている。「セールスマンの死」の映画を観ていたので舞台との絡み合いがよくわかった。
いきる
スクリーンに映し出される人間のリアリティ。
国も文化も違うけれどそこにある生活はすごく身近に感じられる。
ある事件をきっかけに起こる夫婦間の齟齬。複雑な感情の起伏をじっくりと味わえます。心理劇の傑作。
子役と子猫の使い方が抜群。
気づいたら落ちているファルハディマジック
ファルハディ監督は「別離」もそうだったけど油断してるとあれれれという坩堝に落とされてく。本作もぼーっと観てるとこんなことに!となる。
この国の監督たちは日常に潜むドラマを掬い出すのが本当にうまい。
イランを舞台にした性犯罪をめぐるサスペンス
ある女性を襲った性犯罪と、その夫、加害者、加害者の家族の人間模様を描く作品。
あまりよく分からないイランという国を知る貴重な体験だった
思った以上に彼らの生活は私たちと大して変わらない
iPhoneも使うし、バケットだって食べる。
悲しいことに、性犯罪の被害者が泣き寝入りしてしまうのも、他の国と変わらない。
被害者の周りの人たちの傍観した冷ややかな反応も変わらない
少しずつ精神的に追い詰められていく彼らの姿には息詰まるものがある
世界が平和になるために、私たち市民にできることがあるとすれば、知らない国や相手を知ること、理解すること
拒絶からは何も生まれない
この映画は、そんなことを私たちに教えてくれる
素晴らしい映画だった
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