「壮大さが足りない」猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー) 俺の映画帖さんの映画レビュー(感想・評価)
壮大さが足りない
とても面白かった「創世記」「新世紀」に続く
「猿の惑星」新3部作の終章。
まぁ面白いのは面白いのだが、何か物足りない。
猿の繁栄と人類の終焉を思わせるような
壮大さが足りない。
前2作ではいかにして猿が進化してきたかを
描いており、説得力のある脚本と設定に
魅せられあっという間にのめり込んだ。
それぞれ猿が進化した起源と、
どうして人と猿が戦うことになってしまったかが
わかる傑作だった。
しかし本作は「新世紀」の
延長に過ぎないと思う。
シーザーの物語の締め括りとしては
悪くないが「猿の惑星」として観たときに
どうにも消化不良だった。
「あぁ、ついに猿の惑星になってしまった…」
と思いたかったのにそんな場面もなく、
モヤモヤした。
それと個人的な願望だが出来れば
ラストはあの自由の女神のキラーカットで
終わって欲しかった。
それをやってしまうと
あざとくなってしまうとも思うが。
バッド・エイプがイマイチ好きになれない。
彼のおかげでクスッとできる場面はあったが
この映画にコミカルさは求めていない。
むしろ作品の雰囲気を損ねているとさえ感じた。
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