世界は今日から君のもののレビュー・感想・評価
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【”一歩ずつ。”自分自身に生きる軸がなく、ぼんやりと生きて来た女性が、少しづつ社会に出て行く様を描いたオリジナル脚本による小品。門脇麦さんの不思議な魅力が全開です。】
■子供の頃に母(YOU)から、大切なモノを勝手に捨てられたり、勝手に”これは向いてないでしょ?”と色々と勝手に決められて、育ったマミ(門脇麦)は、高校生の半ばで引きこもりになる。
だが、人と接する事無く出来る仕事”ゲーム会社でバグ探し”を始めた彼女は、徐々にイラストの才能を見出され、気になる男性遼太郎(三浦貴大)からゲームキャラクターのイラストを頼まれる。
◆感想
・引きこもりの女性を主人公にした映画と言うと、暗い映画を想起しがちだが、今作はふんわりと軽いコメディタッチの映画に仕上がっている。
・今作は、”尾崎監督が独特の雰囲気を持つ門脇麦さんに当て書きする形で脚本を執筆した”とあるが、今や希少なオリジナル脚本による邦画であり、門脇さんが少し風変わりで内気な女の子を好演している。
・離婚した両親を演じたマキタスポーツさんや、意図なき毒母を演じたYOUさんも良い味を出している。
<今作が良いのは、人付き合いが苦手な人を優しい視点で描いている所だと思う。出て来るキャラクターも悪人はいないし、何だかホンワカした気持ちで観れる映画だと思います。>
優しい気持ちになれる
鑑賞後の後味も良くて、世の中の人たちを応援したくなる
優しい作品。
引きこもりだったにしては活動的とも思いましたが、
一度工場のバイトのワンクッションが挟まってるから
出かけること自体はいいんですね。
サバゲ―の場面ではつい吹きだしてしまいました。
不器用ながらも、牛歩の歩みでも
すこしづつ前進している。
本当は引きこもってても自身はそうしたくて、
周りはそっとそれを見守ればいい。
傷つかないように、優しさのつもりなのだろうけど
とりあえず何もさせずに置けばいい、なんて
教育方針はむしろ成長を阻害する。
あるいはいつまでも自分の庇護下に置いておきたいから
能力を認めたくないという作用なのかもしれません。
ほらみろ、どうせ無理、そんな言葉
誰かに投げかけるものではないなと
心に刻みました。
人との関わりで傷ついて自信を無くしもするけど、
関わっていくことで自信が生まれもする。
人間同士も月への一歩並みに
ささやかな一歩が大きな一歩なのかもしれません。
愛しいあなた、鬱陶しいあなた
門脇麦
一歩づつ。
人それぞれに、
「だいたいの仕事は下請けだ。」
・ニートの男子キャラクターを見て、ふてくされちゃいかんなと思う
・仕事というのは自己犠牲のうえに成り立っているのかも
・両親が娘に近い存在でいるようで遠い存在であるという描き方が上手い
・娘に向き合いきれていない部分もあるけどたまにいい事もいう
・マキタスポーツ父のちょっとした言葉尻にやさしさがある(だから憎めない)
・YOU母の「身の丈を知れ」という言葉は、「挑戦するな」とも取れるし「無理はしなくてもいい」とも取れる。
・YOU母の、自分が必要とされるために優しく娘を蝕む感じが切ない。切ない!
・映画のタイトルも、「あなたは自由です」というような感じがある。
・しかし自由というのは楽しくもあり、かえって身動きが取れなくなることもある
・主人公の麦ちゃんも自由に絵を描くことに苦悩しますが、そこから自由の楽しさに気づいていく感じが非常によいです
・身の丈にあったなかで無理をしないで今自分ができることを一歩一歩やればいいというメッセージが明快
・麦ちゃんの「サバゲ...」は名台詞
淡く輝く光のダンス
今の私に必要な映画でした
とにかく答えがない毎日に鬱々としていて、何か映画を観たいな‥ と思ったときにタイトルと門脇麦さんの表情に惹かれて視聴しました。
あ、これ苦手だな‥と思うと序盤でもう観るのをやめてしまうタイプなのですが、こちらは始まってすぐ景色が映り、それを見ながら真実さんがサンドイッチを食べる‥この時点でこれはきっと最後まで観るな、と確信しました。
見終わった今、一番に言いたいことは、これは本当にわかる人には痛いほどにわかる、そしてそんな不器用な人に届いて欲しい映画だなということです。
自分が大事に思っていたからこそ、相手が何を想ってそれをくれたのかがわかるんですよね‥ その描写が本当に本当に大好きです。( 涙が止まらなくなってしまった‥ )
わたしの中のビー玉のような映画になりました。
本当にありがとうございます。
心のお守りにします。
微妙に難解
等身大のシンデレラ
殺意をおぼえるリテイク
ひきこもり女子が一歩前に進む物語。一歩進むだけの事なのにそれがどれだけ大変でそして大事なのか、ご都合主義的シンデレラストーリーではなく等身大の陰キャが描かれる。
欺瞞に満ちた市民講座で語る、家を出て仕事をしてても自分はまだひきこもり、という言葉は(なにごとにも例外はあるが)家から引っ張り出すという手段が目的化してしまっている関係者に響いてほしい。主人公は最後に自分を縛っているものを突き放し自立の道を一歩踏み出す。そう、世界は今日から君のもの。なのだ。
映画としては誰にでも奨められる面白い、というものではないが、この映画で救われる人がいる世に必要な映画ではないかと思います。
1点。ゲームのディレクターがデザイナーにリテイクを断られるシーン。プロット的には有る程度妥当なリテイクを出したのに対応して貰えない流れのはずなのに、俺でもちょっと殺意をおぼえるリテイク内容なのはどうかと思った。その後のデザインの紙に手書きで書かれたリテイク内容はもう少しまともだったのになぁ。
脚本家の監督2本目。引きこもりオタクの話
オリジナル作品には予算がつかないのか。
監督としての力量に不安があるから予算がつかないのか。
さほど予算がかかる内容でもないが。
北仲橋
サバゲーの描写は未経験者でもエッとなる。
九龍戦闘市街区
ランプベルジェ表参道店は去年閉店していてもうない。
ひきこもりの女の子が母親の呪縛から解き放たれて一歩踏み出す。
タイトルが最後に出てくるのはいい。
門脇麦あてがきらしい。
なにもないところからクリエイターとして一歩踏み出すまでの繊細な心のお話
スケッチブックに描かれたオリジナル作品は丸岡永乃さんの作品
主役から脇役まで出来る役者がそろっているために比留川游の粗が悪目立ちしていて可哀想になる。
YOUもやりすぎ感
脚本はさすがと思うがやはり監督業とは難しいものなのかも。
もっぱら少女漫画を模写していたような気がするが、何故かはじめの一歩も揃えている。
パンばっかり食べている。
ゲーム会社はどこが協力したのかな
脱・引きこもりをコミカルに描いた良作。
オタク要素があり変な介入がある為、好き嫌いが分かれる映画だと思いますが、私的には面白い映画でした。
門脇麦演じる脱・引きこもりコメディムービー。
絵が上手いというキッカケから色々な人と知り合い、触れ合い、自力していく姿をコミカルに描いている。
普通であればシリアスで真面目路線に行ってしまう所を終始コミカルである。コミカルに描ききった監督の力量は素晴らしい。
引きこもりから脱する為には、周りの協力が必要。だが周りも無理はしない。相手に無理に波長も合わせない。こんな時の流れに身を任せながら接する方法だって在るのよ。
そんな事を教えてくれた映画でした。
ホント最後のシーンはタイトル通りに「世界は今日から君のもの(ですよ)」と伝わって来て良かった。
話の内容は良かったが、テンポが悪く眠くなった
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