劇場公開日 2017年3月3日

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「愛の物語。胸に来ました。」ラビング 愛という名前のふたり fukui42さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0愛の物語。胸に来ました。

2018年11月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

「そういえばアカデミー賞で作品の名前聞いたことがあるなあ。愛という名のふたりって、べたべた恋愛もの?」。
危うく見逃すところでした。
正しいサブタイトルは「愛という”名前”のふたり」。

”ラビング裁判”と呼ばれた、「異人種間結婚禁止法」を巡る話。
最初は夫役も妻役も、いまいちぱっとしない脇役顔に見えたんです。
なのでどうかなあ・・・と思ったのですが。

愛し合って子を授かり、結婚する。
当たり前なはずなのに、50~60年代は当たり前じゃなかった。
ましてや逮捕され、州外追放。戻ったら懲役って!!。
身重の女性にそんな仕打ちする?。

よくある人種差別を乗り越える話だと、デモだったりいろんな運動が起きるのですが。
この夫婦は、認めてもらえないなら仕方がない。大切な家族が傍にいるのが一番。って淡々としてます。
もしかしたらそこが、意志の強さだったりするのかも。

裁判物ってほどでもないんですね。途中から出てくる弁護士も、なんか胡散臭いし。
妻は割と裁判に乗り気だけど、夫はそれを静かに見守るだけ。
この辺から夫の存在感・家長としての責任感が出てきて。最初とは見間違うほど力強く、たくましく見えてきました。

終盤の最高裁判決の日。夫婦が取った行動。いやー、ここでジーンときました。
「家庭を持ち、子を育て、みんなで生きていく」。
いい終わり方でした。

ゆき@おうちの中の人